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シリーズ10万台も売れた! 「おりょうりケトル ちょいなべ」誕生のきっかけは?あの会社のこの商品(2/6 ページ)

パッと見たところ電気ケトルなのに調理も可能なモノが、この数年間でいろいろ登場している。先鞭をつけたのは、シロカの「おりょうりケトル ちょいなべ」。調理家電で新ジャンルを確立したこの商品は、なぜ生まれたのか? 同社の開発担当者とマーケティング担当者に話を聞いた。

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電気ケトルの故障原因から発案

 ありそうでなかった料理ができるケトルだが、開発のきっかけは取引先からの相談。同社は一般個人のほかに、ホテルなどの法人にも自社商品を販売しているが、インバウンド需要の拡大で観光業が活況を呈していたころ、取引先のホテルから「客室の電気ケトルがよく壊れる」と相談された。

 客室に置いている電気ケトルは、そうそう壊れるものではない。壊れた原因を特定するためホテルの清掃員にヒアリングしたところ、普通では考えられない使い方をする人がいることを知る。


つくる・食べる・保存まで1台で完結

 その使い方とは、鍋の代わり。フタが大きく開くことを利用して、一部の利用客がインスタントラーメンをつくったり、レトルト食品を温めたりするのに使っていた。本体は丸洗いできないのに使用後に丸洗いし、電源との接続部が水をかぶることで故障したと疑われた。

 電気ケトルに関するこの手のトラブルが、いくつかのホテルで聞いたこともあって、インスタントラーメンがつくれる電気ケトルを発案。レトルトにも対応できるよう、間口が広く無理やり入れなくても済むサイズ感にすることにした。

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