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シリーズ10万台も売れた! 「おりょうりケトル ちょいなべ」誕生のきっかけは?あの会社のこの商品(5/6 ページ)

パッと見たところ電気ケトルなのに調理も可能なモノが、この数年間でいろいろ登場している。先鞭をつけたのは、シロカの「おりょうりケトル ちょいなべ」。調理家電で新ジャンルを確立したこの商品は、なぜ生まれたのか? 同社の開発担当者とマーケティング担当者に話を聞いた。

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ケトルモードとなべモードの搭載

 「おりょうりケトル ちょいなべ」は、20年11月に2代目が発売される。同年夏あたりから検討を開始し開発に着手したが、初代との最大の違いは、ケトルモードとなべモードの2つのモードを搭載したこと。初代は設定温度に達してもヒーターがOFFにならない仕様だったが、2代目はケトルモードで使うと設定温度に達したら加熱が終わり、なべモードで使うと設定温度に達したら保温状態になる。


2代目(右)と初代の比較。初代にはケトルモードとなべモードの切り替えスイッチがなく、2代目にはないフタを固定する押しボタンがある。外観上の違いは一目瞭然

2代目(右)と初代のフタ裏の違い。2代目では湯切りが確認できる

 2つモードの搭載は、ユーザーから直接、要望があったわけではない。ただ「鍋をしている間、ずっと沸いている」といった声があったこと、ケトルとして使いたい人には設定温度に達すると1時間保温する機能が不要だったことから、ケトルモードとなべモードを搭載することにした。

 2代目と初代の違いはまだある。まずは湯切りの設置。うどん、そば、パスタがゆで終わったら、フタを閉めたま湯を捨てることができるようになった。このほかにも、ケトル内面のコーティングをフッ素からセラミックに変更、押しボタンによるフタのロック廃止と裏面のネジ削除、皿として使えるようフタのデザインを変更、といった改良を実施している。

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