ファミマのブラックサンダーフラッペが爆売れ 販売前から"勝ち"を確信していた理由:歴代1位の売れゆき(2/4 ページ)
ファミマの「ブラックサンダーフラッペ」の売れゆきが好調だ。フラッペ歴代1位の販売数に、担当者は「想定内」と答える。なぜ「飲むブラックサンダー」はここまで人気を集めたのか。
ファミマはフラッペを強化
――ブラックサンダーとコラボした背景を教えてください。
岩井: ファミリーマートのフラッペは「ミルクで作るフローズンドリンク」で、他にはない、差別化商品です。フラッペのファンを増やすことは、来客増にもつながると考えており、品ぞろえの強化や品質改良に取り組んでいます。
2022年の商品ラインアップを考える際、1万人にアンケートを取り「売れるフレーバー」を吟味しました。今回のブラックサンダーフラッペも、アンケートでの要望が多かった「チョコレート」フレーバーから着想を得て開発しました。
ブラックサンダーとコラボした理由は2つあります。
まず1つは、21年の実績として「コラボ商品」の売れ行きが良かったこと。「森永ラムネソーダフラッペ」「アフタヌーンティー ロイヤルミルクティーフラッペ」など、6品を販売したところ、ブランドのファンだけではなく、話題性から新規層獲得につながったと分析しています。
2つ目は、過去の実績から、ブラックサンダーの「ザクザク食感」が、フラッペとの相性が良いと確信していたこと。21年はラムネ、クッキー、チョコチップなど、食感のある具材が人気を集めました。
――飲料でクッキーの「ザクザク食感」を表現するのは、苦労されたのではないですか?
岩井: そうですね。クッキーは水分に触れるとしなってしまうため、「ザクザク」感を表現できず、飲料でのコラボはこれまで実現していませんでした。
開発に行き詰まるなか、有楽製菓さんが販売しているブラックサンダーのアイスからヒントを得て、クッキーをチョコレートでコーチングすることによってザクザク感を実現することに成功しました。
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