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就活戦線に異状あり──10年前の人気企業がTOP10から“消滅”した理由:13卒と23卒の人気ランキングを比較(3/4 ページ)
マイナビの2013年卒と23卒の就職人気企業ランキングを比較したことで分かったこととは?
13卒の文系人気TOP10企業、23卒ランキングでは“消滅”
こうしたことを踏まえ、改めて13卒と23卒の人気企業ランキングを比較すると、顔ぶれが大きく変化していることが分かる。
23卒の文系学生の人気企業ランキング1位は「東京海上日動火災保険」で、2位以下は「ソニーグループ」「ニトリ」「日本生命保険」「伊藤忠商事」「ソニーミュージックグループ」「講談社」「損保ジャパン」「バンダイ」「味の素」の順だった。つまり、10年前のTOP10企業が、23卒ランキングでは全社がTOP10圏外になっているのだ。
理系向けのランキングでも同様の変化が見られた。23卒1位は「ソニーグループ」で、2位以下は「味の素」「富士通」「NTTデータ」「トヨタ自動車」「サントリーグループ」「Sky」「三菱重工業」「カゴメ」「キヤノン」だった。
このうち、13卒と23卒でもランクインしているのは「ソニー」(1位、13卒では4位)、「味の素」(2位、13卒では9位)、「トヨタ自動車」(5位、13卒で6位)「カゴメ」(9位、13卒で3位)の4社のみだ。
このように、10年間というスパンで見ると、就活生の人気企業ランキングは景気動向によって大きく変動する。ここ数年では、中国の湖北省武漢市を発生源として、世界的に流行した新型コロナのような災害レベルの感染症といった、誰も予期できない事態も発生した。
中にはコロナの影響がまだ続いている企業もあるだろう。そうした時だからこそ、企業には不測の事態にも対応できるよう新事業の創出など、業績と社員の雇用を守るための経営が求められる。
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