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日本は「Web3」で勝てるのか 残念ながら「前途多難」世界を読み解くニュース・サロン(5/6 ページ)

自民党が「岸田トークン」の配布で「Web3」に乗り出そうとしている。これまでインターネットなどで遅れてきた日本に、「Web3」で勝算はあるのだろうか。現時点で見えている課題は……。

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人気サッカーチームのシステムに似た「ファン・トークン」

 ファン・トークンとは、スペインの人気サッカーチーム・バルセロナが取り入れている「ソシオ」と呼ばれるシステムに似ている。ソシオでは、会員になったファンが会費を出し合い、その資金でチームをファンのみんなで運営していくシステムだ。

 「Web3」では、ファンが好みのチームのトークンを購入することで、そのチームの会長を決める選挙など、チーム運営の決定に参加する権利が得られる。トークンはブロックチェーンで認証されているので偽造などが起きる心配はない。

 現在、サッカーではスペインのバルセロナやアトレティコ・マドリード、フランスのパリ・サンジェルマン、イングランドのマンチェスター・シティFCやアーセナル、イタリアのインテルやユベントス、ASローマ、ブラジルのCSフラメンゴなどがトークンを発売し、資金を集めてソシオのような取り組みを始めている。


ファンから資金を集めて運営(画像はイメージ)

 ファン・トークン以外でも、ウクライナ侵攻を受けて、ウクライナのDAOである「ウクライナDAO」がNFTを発行し、650万ドルの支援金を集めたケースもある。

 そして、冒頭のように自民党がこの「Web3」に乗り出そうとしているのである。これまでインターネットなどで遅れをとってきた日本に、「Web3」で勝算はあるのだろうか。

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