ドンキが「高品質スキンケア」に参入 背景にある“消費傾向の2極化”:価格は全て2178円(1/2 ページ)
ドン・キホーテは6月8日、オリジナルスキンケアブランドから「贅沢をもっと身近に」をコンセプトにした新シリーズの「GENECOS(ジェネコス)」を発売すると発表した。「高品質スキンケア」に参入する背景には、“消費傾向の2極化”があるという。どういうことか。
パン・パシフィック・インターナショナル・ホールディングス(以下PPIH)とドン・キホーテは6月8日、オリジナルスキンケアブランドから「贅沢をもっと身近に」をコンセプトにした新シリーズの「GENECOS(ジェネコス)」を発売すると発表した。
先行乳液の「ジェネコス モイスト プレミルク」、美容液「ジェネコス モイスト セラム」、化粧水「ジェネコス モイスト エッセンス ローション」の3種類の商品をいずれも2178円で販売する。高品質・高価格な商品のような成分と使いごごちを、低価格で実現することを目指した。
背景にある“消費傾向の2極化”
PPIHの庄司大輔氏(PB企画開発部 コスメ開発責任者)は、マスクによる肌トラブルなどにより、スキンケアへの興味が高まる中で「スキンケアの消費傾向は“2極化”が進んでいます」と話す。
「SNSではプチプラ(低価格)コスメがトレンドを形成しており、コスパランキングが投稿されるなど、品質や容量に対してお買い得感が得られる商品が注目を集めています。一方で、高品質で高価な商品も根強い人気が続いています。各メーカーが最新の成分研究や技術開発を進め、高価な新商品が続々と登場しています」(庄司氏)
ドン・キホーテでは2021年4月から高いコストパフォーマンスのスキンケア用品を主軸とした自社ブランド「cosparade(コスパレード)」を展開しており、その開発の中で高品質商品へのニーズに気が付き、今回の高品質なスキンケアへの参入に至ったという。
関連記事
- ニトリが本気で作った「働きやすいオフィス」とは? デジタル人材1000人化への第一歩
ニトリHDは、デジタル事業を担う新会社・ニトリデジタルベースのオフィスを発表した。このオフィスを拠点に、現在は350人ほどのデジタル人材を、2032年までに1000人規模へと増員する方針だ。「働きやすさ」を重視して作ったというこのオフィスには、どのような特徴があるのか? - 浅草の“深い傷跡” キレイなまま閉業・休業するホテル続々、インバウンド消失の誤算
6月10日から訪日観光客の受け入れが再開する。観光業界からは喜びの声が上っている一方で、これまでの2年2カ月の間、インバウンド需要を失ったことによるダメージは大きい。訪日観光客に人気の浅草では、「建物は新しいのに人の気配が全くない」ホテルが多い。大小さまざまなホテルが並ぶ国際通りを歩いてみると、その異様さが浮かび上がる。 - 話題の“ヤクルト1000”に長蛇の列 日本橋駅に突如出店──そのワケは?
ヤクルト1000が飛ぶ鳥を落とす勢いで売れている。そんな中、ヤクルトは東京メトロ銀座線・日本橋駅のイベントスペースに突如出店。連日購入者が列をなしている。なぜ、日本橋駅に出店をしたのか。また、ヤクルト1000の売り上げや現在の流通状況はどのようになっているのか。話を聞いた。 - AOKI、「着るだけで疲労回復が期待できる服」を発売 一般医療機器として届け出
AOKIは、一般医療機器の届け出をした疲労回復衣料「RECOVERY CARE+(リカバリーケアプラス)」を公式オンラインショップ限定で発売した。 - お台場にZ世代向け「キラキラドンキ」がオープン 特徴は?
ドン・キホーテは、Z世代がターゲットの「キラキラドンキ ダイバーシティ東京 プラザ店」(東京都江東区)を5月3日にオープンすると発表した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.