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「スイッチ買ったばかりなのに、もう次のハードが出るの?」 任天堂を悩ます次世代機の投入タイミング:妄想する決算「決算書で分かる日本経済」(2/7 ページ)
4回に渡りゲーム企業の決算を取り上げて、日本のゲーム業界の現状と今後について考えていきます。今回取り上げるのは任天堂です。もちろんご存じの通りで「ニンテンドースイッチ(Nintendo Switch)」などのハードも製作していますし、「スーパーマリオ」や「どうぶつの森」などのソフトも製作している日本を代表するゲーム企業です。
ハード販売がヒットするかに大きく影響
それでは続いて直近の業績を見ていく前に、ここ数年の業績も見ていきましょう。
売り上げの推移を見ていくと18年3月期に倍以上に大きく伸び、それ以降は右肩上がりで成長を続け、21年3月期にまた大きく伸びたことが分かります。18年3月期に何があったのかというと スイッチの発売で、21年3月期に何があったのかといえば巣ごもり需要の拡大です。
ハードもソフトも作っている任天堂は、単価の高いハードのヒットが出るかどうかに業績が大きく左右されますから、振れ幅が大きい企業だと分かりますね。
そして利益面も18年以降は大きな成長を遂げています。
営業利益率の推移を見てみると
- 16年3月期:6.5%
- 17年3月期:6.0%
- 18年3月期:16.8%
- 19年3月期:20.8%
- 20年3月期:26.9%
- 21年3月期:36.4%
となっていて18年3月期以降は利益率も増加しています。
任天堂は基本的に、ハードを普及させてソフトで大きな利益を出すというビジネスモデルになっています。年々ハードが普及してユーザーが増えていく中で、当然ソフトの販売が増えますから利益率も上がっていったと考えられます。
任天堂はここ数年は好調だったということですね。
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