店内に「植林」したアウトドア店の狙いは? オンラインでは味わえない“イマドキ”リアル店舗の魅力:磯部孝のアパレル最前線(1/4 ページ)
今年のゴールデンウイークは、行動制限がかからない大型連休として、近隣の観光地や百貨店などレジャー・消費ともおおむね活況に終わった。アフターコロナを見据え、リアルならではの魅力を発信する店舗の様子を取材した。
今年のゴールデンウイークは、行動制限がかからない大型連休として、近隣の観光地や百貨店などレジャー・消費ともおおむね活況に終わった。気が付けば平日・休日の都内の電車、高速道路など往時のにぎわいを取り戻しつつあるように思う。
この大型連休の活況は、今までの自粛生活の反動と過ごしやすい気候も重なり、久々に「屋外でのレジャー、ショッピングを楽しみたい!」という気分が盛り上がったためだ。
そこで、これから迎える夏季休暇やシルバーウイーク、年末年始休みなどを利用して、レジャーやショッピングを楽しむ上でオンラインでは味わえないリアル店舗の魅力について再考したい。新しくオープンした2店舗を先例に取り上げてみた。
本物の自然に触れる欲求を満たす「UPI」
東京・表参道に2021年1月にオープンしたアウトドア・セレクトショップ「UPI」を紹介する。大阪府箕面市のアンプラージュインターナショナルが運営する店舗で、直営では鎌倉、京都に次ぐ3店舗目。UPIのコンセプトを表現する旗艦店との位置付けになる。
21年はコロナ禍真っただ中だった訳だが、ステイホームや外出自粛といたった制限が課せられる中で、本物の自然に触れていたいといった欲求と、ネットショッピングでは得られない購入体験を具現化したような店舗といえる。
UPIでは、日本であまりなじみのない多数の北欧系のアウトドアブランドの正規輸入代理店となっているのも特徴のひとつ。スウェーデンのナイフブランド「モーラナイフ」、同じくスウェーデンのダーラナ地方でうまれたアウトドア・クッキングブランド「ダーラム」、フィンランド発でサウナ・テントなども取り扱っている「サヴォッタ」、ハンティング・ウエアを始めとしたアウトドアウエアブランドの「サスタ」など、北欧ブランドを中心に、北米、日本のこだわりのあるブランドを取りそろえている。
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