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KDDIの通信障害、政府は「叱る」前に何をすべきか:世界を読み解くニュース・サロン(1/5 ページ)
最大3915万回線に影響を及ぼしたKDDIの大規模通信障害。KDDIの高橋誠社長が行った会見など対応が話題となったが、筆者は「少しやり過ぎではないか」と感じた。その理由は――。
7月2日の午前1時半すぎ、通信大手KDDIのau携帯電話などで、大規模な通信障害が発生した。4日の午後4時には、全国でほぼ通信は回復したが、最大で3915万回線に影響したという。
7月6日時点で判明していることは、通信障害の原因は、定期的なメンテナンス作業で不具合が起き、想定外の事態に陥ったとのこと。音声通話に使う「VoLTE(ボルテ)交換機」につながるコアルータを新しいものに入れ替える際に問題が発生。これによって、ユーザーからのアクセスが集中し、データのトラフィックがあふれかえる「輻輳(ふくそう)」状態になった。
加えて、通話の際にアクセスする加入者データベースへも過剰な信号が送られ、データを一致させる作業に問題が起きたことでさらに輻輳が大きくなったようだ。
Volte交換機に絡む輻輳について、KDDIは対策などをシミュレーションしていたが、想定外の状況が起きた。そんなことから、問題の対処に時間がかかり、復旧までに86時間を要することになった。
KDDIは重要なデジタルインフラである通信を担っており、今後は再発防止の徹底が求められるだろう。
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