調査リポート
「リモートワーク可の求人」はコロナ禍前の11倍超に 首都圏在住のまま地方就職も:8割超が「前向きに検討」
転職サイト「ビズリーチ」における「勤務地を問わない新規求人」がコロナ禍前と比べ11.3倍に増えたと、運営するビズリーチ(東京都渋谷区)が発表した。増加率が鈍化していることから、コロナ禍を経て「リモートワーク可」が新たな求人の特徴として定着しつつあることが分かる。
転職サイト「ビズリーチ」における「勤務地を問わない新規求人」がコロナ禍前と比べ11.3倍に増えたと、運営するビズリーチ(東京都渋谷区)が発表した。増加率が鈍化していることから、コロナ禍を経て「リモートワーク可」が新たな求人の特徴として定着しつつあることが分かる。
また、コロナ禍前と比べ求人傾向が増えた職種は、IT企業のエンジニア職だという。人材不足が深刻な中、企業がリモートワークの導入により採用条件を緩和し、居住地を問わず優秀な即戦力人材を採用しようとする動きが広がっているとみられる。
同社によれば、首都圏の即戦力人材が居住地はそのままに地方の企業に転職し、活躍する事例が増加しているという。
勤務地不問の求人(完全リモートワーク)であれば、会社の所在地にかかわらず前向きに検討するか尋ねたところ、約85%が同意した。
調査は、2022年3月29日〜4月4日、転職サイト「ビズリーチ」の会員を対象に実施し、690件の回答を得た。
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