2015年7月27日以前の記事
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メタバースで行われた発表会に参加 Zoomに比べて何がいいの?(2/4 ページ)

コンサルティング大手のアクセンチュア日本法人が、同社として初めて発表会をメタバース上で行ったので、参加してみた。果たして、メタバース発表会はありなのか。

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Zoomに比べて何がいいの? の声

 昨今、企業が行う発表会も、多くがZoomなどのオンライン開催になった。オフラインで行う場合でも、オンライン併用が多い。資料が見られて音声が聞けるという意味では、Zoomでもメタバースでも同じだ。

 しかしZoomならある程度は分かる表情も、メタバースではいまひとつ分からない。プラットフォームとしての成熟度も低い。Zoomでは、発言中に通信状態が悪化して発言が途切れた場合、後から速度を速くして補完するといった仕組みが働いている。少なくとも聞き逃しは起きにくい。ところがClusterでは、完全に音声が途切れてしまいハウリングのようになってしまうことがたびたびあった。これでは、一言一句の聞き漏らしも致命的になり得る取材では使えるものではない。

 メタバース発表会に参加した記者からも「Zoomに比べて何がいいのか?」という趣旨の質問は頻発していた。

 もっとも、発表会というのはそもそもがあまり双方向コミュニケーションを意識したものではない。ZoomではなくYouTubeを使った発表会も数多くされているが、こちらは基本的に一方向の情報発信だ。もっと双方向コミュニケーションが必要なところで、メタバースの意味も出てくるのかもしれない。

 例えばリアルな発表会では、プログラム終了後に、囲み取材とかぶら下がり取材といった、半ばアンオフィシャルな取材の場が設けられることが多い。これはオフレコというわけではないけれど、もう少しカジュアルに意見交換したり話が聞ける。記者側からすると、壇上からマイクで話していたときに比べると、もう少し本音が聞ける機会でもある。

 今回の発表会でも、オフィシャル発表会のあと、南の島にワープして囲み取材の機会が用意された。ただし、あまり砕けたムードは感じられず、メタバース空間の課題を感じた部分だ。

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