スシロー「真摯な対応を徹底」 ビール半額のフライング掲示、再発防止策を発表:「適切な対応をしてなかった」
回転すしチェーン店「スシロー」を運営するあきんどスシローは7月14日、一部の店舗で開催前の「何杯飲んでも『生ビールジョッキ』半額キャンペーン」に関するポスターを掲出し、顧客に誤解を与えた問題に関して、再発防止策を発表した。
回転すしチェーン店「スシロー」を運営するあきんどスシローは7月14日、一部の店舗で開催前の「何杯飲んでも『生ビールジョッキ』半額キャンペーン」に関するポスターを掲出し、顧客に誤解を与えた問題に関して、再発防止策を発表した。
再発防止策は?
具体的には、広告物制作は(1)キャンペーン対象商品における販売期間表示ルールの徹底と(2)広告物制作担当部署を含めた関連各部署におけるリスク判断も含めたチェック体制の再構築をするとしている。
店舗での掲示については(1)店舗における掲示ルールの再徹底および意識改善の実施と(2)ご指摘に対する事実確認の実施と真摯(しんし)な対応の徹底をする。
店舗での指摘に「適切な対応をしておりませんでした」
「何倍飲んでも『生ビールジョッキ』半額キャンペーン」の告知物には、通常528円の生ビールジョッキが264円になるという表記と、キャンペーンの終了日が記載されていたが、開始日が記載されていなかった。SNS上では、この告知物を見てフェア開催中と誤解して生ビールジョッキを注文したお客から「今実施中と思うのが普通では」といった声が寄せられていた。
あきんどスシローは告知物の掲載について「本部から指示のあった掲示のタイミングを対象店舗では順守されておりませんでした」として、掲示タイミングの不備を謝罪した。また、「お客さまに誤解を与え、また、その際にご指摘いただいたにもかかわらず、返金など適切な対応をしておりませんでした」と、店舗での対応にも不備があったことを発表している。
対象店舗は39店に 返金はレシート持参で対応
同社では、キャンペーン告知を見て生ビールジョッキを購入したお客を対象に、返金対応をすると発表している。返金は、お客が利用した店舗にレシートを持参する形で実施する。
返金の対象となる、告知物の「フライング掲示」をしていた店舗は、13日の発表から増えて39店舗となった。同社は14日の発表時点で「対象店舗、掲示時期の確認が整った」としている。
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