数字で見る“大谷翔平効果” きょうMLBオールスターに「1番・DH」で先発出場:経済面でも存在感(2/3 ページ)
ロサンゼルス・エンゼルス所属の大谷翔平選手がMLBオールスターゲームに「1番・指名打者(DH)」で先発出場する。21年以来2年連続の出場。投打で全米から注目を集める大谷選手にまつわる数字を、経済の視点などから各所の発表を基にまとめた。
本業以外の副収入24億円超 米フォーブス報道
投手として9勝、終盤までホームラン王争いを繰り広げるなどの活躍でMVPを受賞し、全米での知名度が上がった大谷選手。今季も二刀流で異次元の活躍を続けており、注目が集まっている。そんな大谷選手は本業以外でも、かなりの副収入を得ているという。
米経済誌「フォーブス」は4月6日付けの記事で、大谷選手が今季、スポンサー料などとしてフィールド外で2000万ドル(24億7600万円)の収入を得ると報道している。
記事によると、600万ドル(推定)とされた前年の3倍以上となり、この金額は2位のブライス・ハーパー選手(フィラデルフィア・フィリーズ)の約650万ドルの3倍近い金額でもあるという。
大谷選手はアシックスやデサント、三菱UFJフィナンシャル・グループなど日系企業に加え、米ファナティクスなど日米15社程度とパートナーシップ契約を締結しているとみられる。
人気野球ゲーム「MLB The Show 22」のカバーアスリートにもなっており、1件あたりの契約料は100万ドル以上とされる。“大谷効果”で所属するエンゼルスも船井電機などスポンサー企業を獲得している。
フォーブス誌は「ルックスの良さと愛想の良い態度は、大谷が太平洋のどちら側でも、マーケティングにおいて大きな成功を収められることを証明している。日本のスター選手の1人(おそらくそのトップ)であり、彼が企業の広告塔として多額の収入を得られることは、ほぼ間違いない」としている。
なお、過去10年の副収入最多は、ニューヨーク・ヤンキース一筋でプレーしたデレク・ジーターさんの年間900万ドル(2012〜14年)、「MLBで最も稼ぐ選手」今季1位は年俸5830万ドルでMLB最高年俸とされ、副収入が100万ドルとみられるマックス・シャーザー投手(ニューヨーク・メッツ)とそれぞれ報じられている。
敵地観客数2.3倍増 現地メディア報道
大谷選手の活躍は、他球団の経営にも影響を及ぼすという。米CBSスポーツのダニー・ヴィエッティ記者は自身の公式Twitterアカウント(@DannyVietti)で、マイアミ・マーリンズの入場者数が1万8741人に達したとツイートした。
エンゼルスにとって、敵地での試合となったこの日、大谷選手は二刀流で先発。投手としては7回10奪三振2安打1失点と好投し、今季8勝目を挙げた。打者としても決勝の2点タイムリーを放ち、投打で活躍した。
ヴィエッティ記者によると、試合があった水曜日のマーリンズの本拠地観客数の平均は7950人だったという。単純計算で通常の2.36倍の観客数を記録したことになる。大谷選手の出場試合には敵地ファンも注目しているといえるだろう。
「史上最も検索された投手」 米グーグル発表
ネットユーザーも大谷選手の活躍に注目している。米グーグルは、同社が手掛ける「Google トレンド」の公式Twitterアカウントで、大谷選手を「歴史上最も検索された投手」と発表した。昨季に続く今季の活躍で、ユーザーの関心が高まっているためとみられる。
ユーザーからは「すごい」「また伝説を作ってしまった」「国際的なスーパースターとして認められた」など称賛するコメントが集まっている。
このように、大谷選手の活躍は多方面に影響を及ぼしていることが分かる。2年連続の出場となる試合で大谷選手はどのような活躍を見せるのだろうか。注目の一戦は、NHK総合などで午前9時から生中継される。
関連記事
- ソニーの「着るエアコン」“バカ売れ” 猛暑追い風に「想定以上で推移」
連日の猛暑が続く中、ソニーグループ(ソニーG)が4月に発売した、充電式の冷温デバイス「REON POCKET 3」(レオンポケット3)の売れ行きが好調だ。同製品は「着るエアコン」とも呼ばれており、ビジネスパーソンを中心に売り上げを伸ばしている。 - “暴露系YouTuber”「ガーシー」当選の衝撃、NHK党・立花党首が「選挙はビジネス」と語るワケ
NHK党(N党)から比例で出馬した、“暴露系ユーチューバー”「ガーシー」こと東谷義和さんの当選に注目が集まっている。選挙戦略などを立花孝志党首に聞いた。 - “NHK受信料を支払わなくていいテレビ”を製品化 ドンキの狙いは?
「ドン・キホーテ」が発売した、「ネット動画専用スマートTV」がネット上で大きな話題を呼んでいる。テレビと称しながら、テレビチューナーを搭載していないためだ。製品化の狙いと経緯を聞いた。 - 実は「紙」じゃなかった! 書き心地“半端ない”「投票用紙」の正体と開発秘話
参院選に採用されている「投票用紙」の素材や開発秘話を取材した。 - テレビ朝日、家庭の電力使用量グラフから「テレビ」削除で物議 「丁寧さに欠けていた」
テレビ朝日が家庭の電力使用量に関するグラフを加工して番組で紹介したとして物議を呼んでいる。Twitterで拡散されている画像によると、番組ではグラフから「テレビ・DVD」の使用分(8.2%)をカットして放送していた。Twitterでは「捏造だ」「悪質すぎる」などの声が挙がっている。 - 連日の猛暑、売れ筋の暑さ対策グッズは? ロフトに聞いた
猛暑が続く中、暑さ対策グッズに注目が集まっている。生活雑貨専門店「LOFT」(ロフト)を展開するロフト(東京都渋谷区)に売れ筋商品と、販売動向の変化について聞いた。 - ダイキンが推奨するエアコンの風向きは? 節電のコツは「温度ムラの抑制」
猛暑が続き、政府が企業などに節電を要請する中、ダイキン工業が「電気代を抑えながら 快適に過ごすエアコンの上手な使い方」と称し、エアコンの節電方法をPRしている。 - 野村総研、「テレビ消せばエアコンの1.7倍の節電効果」レポートに注意喚起 「11年前とは家電の性能が異なる」
野村総合研究所(野村総研)が11年前にまとめた「テレビ消せばエアコンの1.7倍の節電効果」と記載したレポート内容がTwitterで注目を集めている。これに対し野村総研は「当時と今では家電の性能が異なる。参考程度にとどめてほしい」と注意を呼び掛けている。 - 充電不要のネッククーラー「ひえリング」登場 28度未満で自然凍結、90分間涼しさ持続
スリーアールは、充電不要で繰り返し使えるネッククーラー「ひえリング」の予約販売を開始した。電力不足が懸念される中、通勤時のビジネスパーソンらの利用を見込む。 - 「車載バッテリーに蓄電して」 経産省、EVユーザーに呼び掛け 補助金は継続方針
経済産業省は東京電力管内に発出していた「電力需給ひっ迫注意報」を解除した。だが、今後も電力需給が逼迫(ひっぱく)する可能性があるとして、同省はEVを所有する企業や個人ユーザーに対し、車載バッテリーへの蓄電を呼び掛けている。 - 屋外でのマスク着用は「不要」 厚労省、熱中症リスクで注意喚起
厚生労働省は熱中症のリスクが高まるとして、近距離での会話時を除き、屋外でのマスク着用を控えるよう注意喚起を出した。コロナ禍以降、新型コロナの感染防止策として政府はマスク着用を推奨していたものの、今回の方針でビジネスパーソンは徒歩や自転車での通勤時や、営業先への移動中などでマスクの着用が不要となる。 - 宝島社の書籍『年収200万円で豊かに暮らす』が物議 Twitterで「暮らせるわけない」などの声 「年収200万円」の国民構成比は?
宝島社が出版した『年収200万円で豊かに暮らす』(759円)という書籍がTwitter上で物議を呼んでいる。6月20日ごろから書籍名の一部を引用した「年収200万」がTwitterのトレンド入りを果たし「色々と地獄を感じた、これを見た時」などの意見が挙がっている。 - 憧れの腕時計ブランド人気ランキング 3位「カルティエ」、2位「オメガ」、1位は?
アンケートサイト「ボイスノート」を運営するNEXERが、「憧れの腕時計ブランド人気ランキング」調査を実施した。 - PC版Webブラウザの世界シェアランキング 3位「Safari」、2位「Edge」、“圧倒的王者”のシェア率は?
米マイクロソフトが1995年から提供していた「Internet Explorer」のサポートを終了したことで「Webブラウザ」に注目が集まっている。Web解析サイト「StatCounter」でPC版Webブラウザの世界シェア(5月末時点)を確認してみた。 - Webブラウザの世界シェアランキング 3位「Edge」、2位「Safari」、“圧倒的王者”のシェア率は?
Web解析サイト「StatCounter」の情報から、Webブラウザの世界シェアと日本国内におけるシェアを改めて確認してみた。 - 「Internet Explorer」サポート終了に自治体「なんで急に」報道 Twitterで「さすがに草」などの声
米マイクロソフトが「Internet Explorer」のサポートを終了したことに関連して、TBSの取材内容が話題となっている。 - 「Internet Explorer」の次は「Windows 10」に要注意? マイクロソフトが心配する次の危機
米マイクロソフト(MS)がWebブラウザ「Internet Explorer」のサポートを終了した。サポート終了間近の製品の状況をまとめた。 - 就活戦線に異状あり──10年前の人気企業がTOP10から“消滅”した理由
マイナビの2013年卒と23卒の就職人気企業ランキングを比較したことで分かったこととは?
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.