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「セカンド冷凍庫」爆売れ、コロナ禍と“もう1つ”の背景知らないと損?業界最前線(2/5 ページ)

いま、新しいカテゴリーとして広がりを見せている家電が「セカンド冷凍庫」。その背景には、コロナ禍による備蓄食品の増加やお取り寄せといった内食の拡大があり、2021年の家庭用冷凍食品の生産数量は、過去最大となっている。しかし「セカンド冷凍庫」の爆売れには、もう1つ重要な背景がある。

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設置性の高いスリムタイプが人気

 小型冷凍庫を手掛けるメーカー各社に確認したところ、ほとんどのメーカーがこの数年、小型冷凍庫の売り上げを伸ばしている。冷凍庫の販売実績について、例えばハイアールジャパンセールスは「19年から21年にかけて、130%以上伸びている」としており、三菱電機は「22年の4月〜6月の累計販売台数は前年比二桁で伸長している」と語る。具体的な出荷数は各社非公開だが、コロナ前と比べると右肩上がりの状況だ。

 セカンド冷凍庫で特に人気なのが、リビングや寝室などの空いたスペースに設置できる、専有床面積の少ないスリムタイプだ。三菱電機では、コンパクトながら121Lと大容量の「MF-U12G」の出荷台数が伸びているそうだ。


定格内容積121Lの三菱電機「MF-U12G」(実勢価格4万4040円・税込)。このほか、144Lモデルも用意

 21年7月に発売したあと、想定の2倍以上の売れ行きとなり一時的に品切れにもなったのがアクアの「AQF-SF10K」。横幅わずか36センチメートルで、こちらも設置性が高い。それでいて107Lの定格内容積を実現しており、買い物カゴ2つ分の食材を収納できる点がヒットの理由だ。


「AQF-SF10K」の後継モデルとなるアクア「AQF-SF11M」(実勢価格4万5300円・税込)は、全内容積105L

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