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「セカンド冷凍庫」爆売れ、コロナ禍と“もう1つ”の背景知らないと損?業界最前線(3/5 ページ)

いま、新しいカテゴリーとして広がりを見せている家電が「セカンド冷凍庫」。その背景には、コロナ禍による備蓄食品の増加やお取り寄せといった内食の拡大があり、2021年の家庭用冷凍食品の生産数量は、過去最大となっている。しかし「セカンド冷凍庫」の爆売れには、もう1つ重要な背景がある。

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19年参入のアイリスオーヤマは売り上げ10倍

 冷凍冷蔵庫市場で注目の存在となっているのが、アイリスオーヤマだ。近年、エアコンや洗濯機など大型家電にも参入。19年より冷蔵庫、冷凍庫も手がけている。参入初年の19年と比べて、21年は冷凍・冷蔵庫全体の販売数が約10倍まで伸びているという。この冷凍冷蔵庫の出荷拡大を牽引しているのが、幅35.6センチメートルの「スリム冷凍庫80L KUSN-8A-W」だ。


定格内容積80Lの「スリム冷凍庫80L KUSN-8A-W」(実勢価格5万1800円・税込)

 これらのセカンド冷凍庫は引き出し(スライド)式を採用しており、食材を効率よく収納でき、整理しやすい点も売り上げにつながっている。業務用冷凍庫などでの採用例が多い、上蓋(ふた)式冷凍庫とは異なり、奥に入れた食材が取り出しにくいといった欠点がない。

 現在、この引き出し式を採用したスリムタイプの冷凍庫は、三菱電機やアクア、アイリスオーヤマに加えて、日立、シャープ、ハイアールなど多くのメーカーが手掛けており、今後さらに注目度は高まりそうだ。

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