ロゴス初の「キャンプ場」はどんなところ? 担当者に聞いた:3分インタビュー(1/3 ページ)
アウトドアブランドを展開するロゴスコーポレーションは4月、高知県にキャンプ場をオープンした。同社にとって初めての試みになるが、どのような特徴があるのだろうか。ターゲットのことを考えながら、設計していて……。
3分インタビュー:
「SNSで話題のあの商品はどうやって開発したの?」「なぜこの会社はこんな取り組みを進めているの?」ちょっと気になっていた企業の“なぜ”をコンパクトに紹介します。
サービスや製品に込めた思いや苦労話など、担当者にしか分からない「裏側」を徹底取材。仕事が忙しくて、じっくりと情報を得ることができない人でも読めるよう、できるだけ簡潔にまとめています。テレワーク中の息抜きや移動時間、就寝前に「3分インタビュー」でサクッと情報収集!
アウトドアブランド「LOGOS」などを展開するロゴスコーポレーション(大阪市)が、ちょっと気になる取り組みをしている。2022年4月、高知県須崎市にキャンプ場をオープンして、“ロゴサー”と呼ばれるファンを中心に人気を集めているのだ。
施設名は「ロゴスパーク高知須崎」(以下、ロゴスパーク)。競合他社のスノーピークやモンベルなどは以前から宿泊施設を手掛けているので、「ロゴスは何カ所目かな?」と思われたかもしれないが、来年70周年を迎える歴史の中で、こうした取り組みは初めてだそうだ。
オープンしてからまだ数カ月しかたっていないが、「週末の予約はほぼ埋まっている。夏休みも順調に稼働していて、想定以上の結果だ」(同社の担当者)とのこと。アウトドア用品を扱うメーカーが運営するキャンプ場は、どのような特徴があるのだろうか。また、運営してみて、どんなことが分かってきたのだろうか。ロゴスパークの現場を担当している、中条謙信さんに話を聞いた。
キャンプ場を始めたきっかけ
――4月にオープンした「ロゴスパーク」がまずまずのスタートを切ったようですね。キャンプサイトが19区画あって、コンテナハウスが4棟ある。各スペースにミニキッチンやトイレが設置されていて、初心者でも楽しめる設計になっている。施設内にはBBQができる場所のほかに、直営のショップ、カフェ、公園などがありますが、そもそもなぜこうした施設をつくろうと思ったのでしょうか?
中条: 当社は全国にアウトドアのショップを展開していますが、お客さまからこのようなことをよく聞かれるんですよね。「オススメのキャンプ場はどこですか?」と。2018年6月に京都府城陽市に「ロゴスランド」をオープンしました。キャンプスタイルのホテルを運営しているのですが、室内型なんですよね。ということもあって「自社でキャンプ場を運営することはできないか」と探っていたところ、高知県さまから誘いを受けまして、官民で展開することになりました。
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