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御三家から新々御三家まで! 高級ホテル「外資VS.日系」の歴史:瀧澤信秋「ホテルの深層」(1/5 ページ)
日本政策投資銀行関西支店が、関西で新型コロナウイルスの収束後、1泊10万円超の高級ホテルの客室が約1300室足りなくなるとの試算を公表している。ところで、ラグジュアリーホテルとは何を指すのだろうか。ホテル評論家の瀧澤氏によると……
コロナ禍でホテル総体として大変な状況に陥ったことは周知の事実である。何と比べて大変な状況なのかという話ではあるが、直前がインバウンド活況だっただけに、より落ち込みが際立って見えたといえるだろう。
覚えているだろうか。訪日外国人旅行者の激増でホテルの予約が取れないことが大きなニュースになり、ビジネスホテルでさえも販売価格を2万〜3万円に設定する施設に辟易(へきえき)としたものだ。さらには東京オリンピックへのポジティブムードの中、いつもなら1万円もしないビジネスホテルが、会期中に5万円以上といった設定も話題になったことは記憶に新しい。
一転、全世界で猛威を振るうことになった新型コロナウイルスの感染拡大。苦境にあえぐ宿泊業界全体のために、さまざまな観光需要を喚起するキャンペーンや助成など、政策としての救済の動きは多々見られる。
観光業への影響は社会全体の多方面に波及するということも鑑みる意義は大きい。他方、こうしたニュースの度に「これまでさんざんもうけてきたんでしょう?」という感想を時に目にする。
無論、個々のホテルの料金設定に対するさまざまな考えがあるのは確かだが、旅行に縁の無い市民の素直な一感情として、その声は分からなくもない。
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