コラム
役職定年のシニア管理職、モチベーション低下が課題に 制度設計の3つのポイント:Q&A 総務・人事の相談所
シニア社員の活用促進のために定年延長を実施することにしました。同時に役職定年制を導入することを検討しているものの、該当者のモチベーションダウンが心配という声もあります。どのように制度構築をすべきでしょうか?
連載:Q&A 総務・人事の相談所
総務や人事の現場で起こる疑問を、Q&A形式で回答します。回答を見るには、会員登録が必要です。著者は新経営サービス 人事戦略研究所の森中謙介氏。
Q: 当社は自動車部品の製造を手掛ける地方の中小企業です。近年、ベテラン社員の定年退職による人手不足が深刻になっており、シニア社員の活用を促進するために定年延長を実施することにしました。一方で、組織の若返りを図るために、いわゆる役職定年制を同時に導入することを検討しているものの、役職定年になった管理職者のモチベーションダウンが心配という声もあります。どのように制度構築をすべきでしょうか。
A: 役職定年を迎えた社員の活用方法は各社共通で頭を悩ませているところです。シニア社員活用の方針を明確にした上で、自社にとって最もメリットのある形で役職定年制度を導入できるよう、以下の3つのポイントを押さえることが重要です。
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