「昔はこうだった」「こうやるものだ」は禁句 Z世代と上手に働く方法:特徴から考える(2/4 ページ)
「Z世代」という言葉をよく耳にするようになった。1990年代半ば以降に生まれた世代のことを指しているが、職場でこうした世代とどのように接すればいいのだろうか。やっていいこと、やってはいけないことをまとめたところ……。
(3)効率性・生産性を重視
スマートフォンの普及、AIやデジタル技術の急速な発展を遂げた2000年代。この時代の流れの中で育ってきたZ世代は、効率性や生産性を重視する傾向が見られる。さまざまな電子機器やツールが次々にアップデートされ、使いこなすことで、効率よく生きることは、彼らにとってもはや当たり前ともいえる。
仕事においては「既存の紙媒体での処理をデジタル化すれば効率化できる」「ツールを使用すれば作業時間が短縮できる」という発想や、そのような仕組化・システム化を考えることが得意であろう。そのため、企業の既存ルール、ルーティンに対して疑問を持ち、投げかけてくることも多々あるだろう。
働き方に対するZ世代の考え方
実は、職業選択においてZ世代が重視する点は、以前と比べて大きく変わっていないようだ。正確なZ世代のデータとはいえないが、それに近い世代の調査結果を見ると(11年と17年の回答を比較)、「仕事を選択する際に重要と考える観点」4項目において、それぞれの項目ごとのパーセンテージにそれほど変化はなく、両年ともに「安定して長く続けられること」「収入が多いこと」に「とても重要」「まあ重要」と回答した人が多いという結果であったことが分かった。(参照リンク)
また、仕事と家庭・プライベート(私生活)のどちらを優先するかについては、17年では「仕事よりも家庭・プライベート(私生活)を優先する」と回答した人が63.7%だった。これは、11年の52.9%よりも10.8ポイント上回っている。(参照リンク)
11年との比較でもこれだけの差があることから、それより以前の世代との差は、さらに開いているのではないかと私は想像している。
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