トヨタ、次世代ライト型アトラクションを開発 MR技術と1人乗りカートを融合:FUNVE
トヨタグループのトヨタ・コニック・プロ(東京都千代田区)は、次世代ライド型アトラクション「FUNVE」を開発し、「VS PARKイオンレイクタウンmori店」(埼玉県越谷市)にトライアル導入すると発表した。
トヨタグループのマーケティング領域を担うトヨタ・コニック・プロ(東京都千代田区)は、次世代ライド型アトラクション「FUNVE」を開発し、「VS PARKイオンレイクタウンmori店」(埼玉県越谷市)にトライアル導入すると発表した。9月9日〜11月13日の期間限定で、正式導入に向けた課題点やビジネス機会の発見に役立てる。
「FUNVE」は、MR(「Mixed Reality」の略。リアルとバーチャルの融合)技術と1人乗りカートを融合した次世代体験型アトラクション。トヨタ自動車の技術系社員の有志で構成された「トヨタ技術会」が制作した。
ユーザーはMRグラスを着用してカートに乗り、仮想空間をカートを操作して体験する。カート本体は4輪独立モータ制御で、車両重量は130キログラム程度、最高速度は12キロ。通常のクルマ同様のハンドル操作のほか、ジョイスティックによる直感的な操作を可能とした。
開発当初のコンセプトは「Fun to Drive for Kids」で、「子どもでも楽しめるモビリティ体験を創りたい」という想いから誕生した。体験できるソフト「アニマルレンジャー」は、同技術会が開発・制作したコンテンツで、仮想空間でかわいらしい動物たちをキャッチしていくゲーム。世代の差はもちろん、MRでつながるオンライン体験によって、ハンディキャップを持つ人、国籍や地域など、あらゆる境界を飛び越えて「Fun to Drive」できるモビリティ体験を目指す。
今回のトライアルは、バンダイナムコアミューズメントが運営する「VS PARK」に体験の場を設け、2カ月の長期間・多数の来場者を対象に実施する。バンダイナムコアミューズメントは、期間中の「FUNVE」の運営のほか、汎用化に向けての安全性や運営面での検証とアドバイスを担う。
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