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7カ月で3000台! 無名ブランドの「ピザ窯」が、なぜ売れているのか外はカリ、中はフワ(4/5 ページ)

2021年に創業したENRO(エンロ)はアウトドア用ピザ窯「窯焼名人」を発売し、約7カ月で3000台が売れた。同商品の価格は3万円を超えるので、決して「安い」とはいえない。実績がない新ブランドの商品なのに、なぜ消費者にウケているのか。

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初心者でもおいしく焼けるのか

 おいしいピザが焼けるのは魅力的だけれど、素人でも上手に焼けるのか。どのくらいの煙が出るのか。そんな疑問があり、家族と一緒に「窯焼名人」を試してみることに。関東にあるバーベキューが可能な公園に足を運んで、ピザを焼いてみた。

 組み立ての工程はそれほど難しくない。大人が3人いたこともあり、エンロが配信している動画を見ながら10分ほどで完成した。


存在感はあるがテーブルの上に乗せても使えた(筆者撮影)

 燃料を入れてフタを閉めると、窯内の温度がどんどん上昇。20分ほどで400度に達したので、ここまでは想定どおりだ。ピザ生地はすでに完成している市販のものを使用したため、その上にピザソースや好みの具を乗せて、あっという間に完成した。


ピザを窯に入れて数十秒経ったら回転、という工程を3〜4回繰り返して完成(筆者撮影)

 最も気を使うのは、焼く工程である。エンロの動画をみると、ピザを焼く1〜2分の間に何度かピザを回転させ、焼き加減を統一にするのがコツと言っている。今回は市販のピザ生地を使用したため、生地が窯の底やピザピールにくっついてしまう失敗はなかったが、焼き加減には苦戦した。


左が1枚目、右が2枚目に焼いたもの。多少の焼きムラができてしまった

 何度か焼くうちに徐々にコツがつかめてきたが、一部が焦げる、焼き色が付かないなど均等な焼き色とはいえなかった。ただ、見た目は完璧でなくとも味の満足度が高かったことには驚いた。子どもにも好評で「もっと食べたい」とリクエストされ、用意した枚数では足りなかったほど。もっと上手に焼けるようになれば、さらにおいしくなるのかもしれない。

 煙の量はバーベキューよりは少ないけれど、隣の家がすぐそばにある都心の庭では、厳しそうな気がした。

 使用後はピザ窯を冷やすためにその場で水洗いしたのだが、大量のススが手に付いて大変だった。エンロでは3回の使用ごとにススが乾燥した状態での掃除を推奨しており、時間に余裕があれば、そのほうがよさそうだ。

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