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アヒルの卵からフォアグラ! 世界の代替「ラボ」から学べることは?世界を読み解くニュース・サロン(2/4 ページ)

世界では、意外なものも含め代替食品の開発が進んでいる。日本に目を向けると、先日デジタル庁が「フロッピーディスク撲滅」を発表したばかり。長期的な視点で、日本がこれから本当に強化すべき道とは……。

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意外な代替食品も

 チョコレートに限らず、ラボで作られる食品はさまざまな開発が進められており、意外なものも少なくない。

 例えば、ミートや鶏肉はすでに日本でも食べることができる。大手回転寿司チェーンのくら寿司とセレクトショップのBEAMS JAPAN(ビームス ジャパン)が、代替肉として広まる大豆ミートを用いた「Soyナゲット」を最近、提供している。


「Soyナゲット」(出典:プレスリリース)

 米国では牛乳やチーズ、アイスクリームまで、代替食品で提供している。ミルクのプロテインを遺伝子で作り出すなどして、乳製品をラボで作っているのだ。チーズは食感と味の再現が難しいらしいが、開発が続けられているという。

 環境破壊が指摘されているコーヒーも代替品が作られていて、ある米企業は260万ドルの投資を受けて開発を加速させている。シンガポールや米国の企業では、母乳の製造も開発が進んでいる。

 豪州では、地元で愛されているカンガルーの肉をラボで製造する開発が進んでいる。「Vow」という企業では、カンガルーに加えて、豚やラム、アルパカ、うさぎ、ヤギの肉なども作っている。

 ロシアでは国民が好んで食べる馬肉の開発が進んでいるし、シンガポールの企業はエビをラボで作っている。エビについてはまだ生産コストが高くので、その課題がクリアできれば私たちも頻繁に目にするようになるかもしれない。

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