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形骸化した人事制度、使われないツール──人事はなぜ、“空回り”してしまうのか ヒントは「経路依存症」にあり:連載「情報戦を制す人事」(1/4 ページ)
「人材可視化ツールを入れたが使われていない」「新しく導入した役割等級制度が形骸化している」といった人事担当社の声を聞くことがあります。本稿では、人事施策を有意義な結果に結び付けるための方法を「戦略人事」「経路依存性」「アラインメント」というキーワードをもとに考察します。
連載「情報戦を制す人事」
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人事戦略実現のため、タレントマネジメントやエンゲージメントサーベイ、等級/評価制度の変更など、多くの企業がさまざまな人事施策について検討しています。
しかし、各社の人事担当者とお話する中で、「人材可視化ツールを入れたが使われていない」「新しく導入した役割等級制度が形骸化している」といった声を聞くこともあり、想定した通りに事が運ばないケースは少なくないようです。
そこで本記事では、人事施策を有意義な結果に結び付けるための方法を「戦略人事」「経路依存性」「アラインメント」というキーワードをもとに考察します。
あの人事施策は、なぜ失敗? 2つの要因
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