男性の家事・育児力が高い県 3位「鳥取」、2位「沖縄」、1位は?(3/3 ページ)
積水ハウスは、全国の小学生以下の子どもを持つ20〜50代の男女に調査した「男性育休白書 2022」を発表。「男性の家事・育児力」を都道府県別にランキング化した結果、1位は「高知県」だった。
男性の育児休業制度の認知は
男性の育休に関する国の制度について聞くと、「利用した」と答えた割合は7.1%、「利用していないが期間や制度利用の要件などは知っている」が24.7%、「名前を聞いたことがある程度」が47.8%となり、認知率は79.5%と前年(77.6%)より2ポイント程度高くなった。
また、勤務先の制度については、「利用した」が9.4%、「利用していないが期間や制度利用の要件などは知っている」が22.2%、「名前を聞いたことがある程度」が26.1%と、認知率は57.7%とこちらも前年(51.8%)より高かった。
育休取得は不安?
育休取得を検討した男性に、検討時に不安を感じたか尋ねたところ、61.1%が「不安を感じた」と回答。
どんな不安かについては、「いつまで休むのかしつこく聞かれ、休みづらさを感じた」(岐阜県34歳)、「男なのに育児休暇をとるのかと言われ悲しかった」 (岩手県38歳)などの体験談が寄せられた。
また、男性部下から育休取得を打診されたとき、上司の43.9%が「不安を感じた」と答えていて、女性上司(33.6%)より男性上司(45.2%)の方が不安度が高いことが分かった。男性の同僚や上司が育休を取得した際に不安を感じた人は29.6%で、こちらも女性(19.3%)より男性(32.7%)の方が不安度が高かった。男性の育休取得は、自分が取るときだ けでなく、職場の男性が取るときにも不安が生じるようだ。
21年6月に、育児・介護休業法が改正。さらに22年10月、「産後パパ育休(出生時育児休業)」「育児休業の分割取得」が施行される。制度の変化により、男性の育休に対する意識はどう変化するか、注目が集まる。
調査は、全国の小学生以下の子どもがいる20〜50代の男女を対象に、インターネットで行った。期間は22年6月7〜14日、有効回答数は9400人。
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