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円安なのに、ハワイの不動産が激売れしているワケ:現地を見ずに買う人も(4/5 ページ)
ハワイの不動産が売れに売れている――。取材した不動産会社の2021年の日本人のハワイ不動産取引件数は20年に比べて約2倍。円安が言われる現在でもその勢いは衰えていない。活況の背景を聞いた。
物件が均質で見なくても買える
物件の質が均質で、安心して買えるという点もポイントだ。21年、よく売れた物件は大規模開発「ワードビレッジ」内にある新築コンドミニアム。これは日本人観光客にはおなじみのアラモアナショッピングセンターすぐ西のカカアコ地区の約7万坪にコンドミニアムや大型商業施設、オフィスなど数多くの施設が今後約20年以上に渡り開発されるというもの。コンドミニアムは全体で14棟建てられる計画で、16年からの開発ですでに5棟が完成しており、今後の開発予定などが適宜発表されている。
場所が分かりやすい上に新築である。ご存じのように米国の住宅は日本のように変形その他個性的な間取りや建て主の趣味が色濃く反映されたものは少なく、ある意味どれも同じようなもの。中古であれば質、設備などが築年数や使用状況によって異なることがあるため、オンラインも含め、なんらかの形で現地を見る必要があるが、新築なら立地だけ確認できればそれすら不要。そのため、渡航できない時期でも売れ続けていたのである。
ちなみにザ・ハワードヒューズ・コーポレーション(米国)が手掛ける同開発は17年に米国の雑誌「Architectural Digest」が、全米の開発プロジェクトの中で第1位としており、今後のハワイの新たな中心になると期待されている。その点でも買って損のない物件と思われているようだ。
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