インタビュー
上場企業の中計から読み解く下期のビジネスキーワード 食料品「サステナビリティ」、銀行「地域社会」:注目すべき3つの分野(3/5 ページ)
中期経営計画書は、今後の経営方針を投資家に向けてアピールする側面が強いため、その年のトレンドをより反映しやすい。2022年度後半の注目キーワード、経営トレンドを予測した。大きくいえば、投資家がサステナビリティを重視するようになっている。
投資家がサステナビリティを重視するように
2つ目はサステナビリティ関連だ。SDGsやESGなどの関連ワードは数年前から一般化しつつあったが、企業方針として開示資料への記載は、21年以降急増しているという。
「投資家がサステナビリティを重視するようになり、経営においてもSDGsやESGを無視できなくなっていることの表れと言えます」
3つ目に上げられるのがIT関連だ。
「今年は『メタバース』や『NFT』がホットワードになっています。2、3年前にホットワードだった『AI』や『IoT』は減少しており、むしろそれらを用いた具体的な製品やサービスに変わってきています。メタバースやNFTも、その技術をどう活用していくのか、今後の展開が注目されます」
そして4つ目に働き方・人材関連を上げる。
「働き方・人材に関するワードが出現する割合自体はここ10年ぐらい、ほとんど変わっていません。その中で、最近は『ウェルビーイング』や『ダイバーシティ&インクルージョン』『デジタル人材』などのワードが上昇しており、働き方改革などの大きな枠組みから、個別事象にシフトしているように感じます」
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