日本のiPhone、世界37の国・地域で“最安” でも「買いやすさ」はイマイチ 低賃金が影響:iPhone 14シリーズの全機種で最安(1/2 ページ)
ММ総研が、世界37の国と地域でiPhoneの販売価格を調査。その結果、9月に発売したiPhone 14シリーズの4機種全てで、日本が最安となった。一方、賃金に占めるiPhoneの販売価格の割合は18番目に低い結果となり、安さの割に購入しやすさはそこまで高くないようだ。
仕事に役立つ調査データ:
消費者の傾向、若者の価値観、働き方の変化――このコーナーでは、ビジネスパーソンの働き方や企業の戦略立案に役立つようなさまざまな調査データを紹介していく。
9月に発売した「iPhone 14」シリーズ。その全4モデル全てにおいて、日本の販売価格が世界で最も安いことが、ММ総研の調査で明らかになった。
MM総研は、世界37の国と地域を対象に、消費税などの税金を含むアップルオンラインでの販売価格を調査。対象となったのは、9月発売の「iPhone 14 128GB(以下iPhone 14)」「iPhone 14 Plus 256GB(以下iPhone 14 Plus)」「iPhone 14 Pro 512GB(以下iPhone 14 Pro)」「iPhone 14 Pro Max 1TB(iPhone 14 Pro Max)」の4モデルと、2021年発売の「iPhone 13 128GB(以下iPhone 13)」と「iPhone SE第3世代 64GB(以下iPhone SE3)」の計6モデル。なお、為替レートは9月12日時点のもの。
調査の結果、iPhone 14の日本国内販売価格は、iPhone 14が「11万9800円」、iPhone 14 Plusが「14万9800円」。iPhone 14 Proは「19万4800円」で、iPhone 14 Pro Maxが「23万9800円」だった。これらはいずれも調査対象となった国と地域で最安。なお、iPhone 13とiPhone SE3も、7月の価格改定ではそれぞれ4番目・3番目の安さだったが、今回の調査で再び最安となった。
iPhone 14は、日本を最安に、中国(12万2429円)、香港(12万5436円)と続く。日本以外の平均価格は14万8182円で、最も高いのはトルコの「23万8454円」だった。トルコはiPhone 14シリーズの全てで最高値となった。日本との価格差が最も大きい機種はiPhone 14 Pro Maxで、その差は約20万円に及ぶ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
なぜ増加した「転売ヤー」? 日本のiPhoneが狙われる
最近、携帯電話業界では、通常の価格よりも大幅に安く販売されているスマートフォンを入手し、それを自分で使わずに転売することで利益を得る、いわゆる「転売ヤー」が問題視されている。総務省の有識者会議「競争ルールの検証に関するWG」でも対応が検討されているほどだ。
iPhone 14発表、期待された機能はどこまで実現したのか?
日本時間9月8日早朝、アップルは最新スマートフォンのiPhone 14を発表した。世界で最も注目される製品の一つであるiPhoneは、毎年秋の発表会の前に、各所から“噂”が飛び出ている。これらの噂はどこまで正しかったのか、チェックしてみよう。
米アップル発表の「iPhone 14」シリーズ、全モデルの生体認証は「Face ID」 指紋認証「Touch ID」は見送り
16億円もかけたのに、なぜ「国葬」がチープに感じたのか 「低賃金」ならではの理由
16億円をかけた「国葬」が、その額のわりに「安っぽい」という指摘が出ている。確かに、パイプ椅子が並んでいたり、祭壇が薄く見えたりしたが、それ以外にも理由があるのではないか。筆者の窪田氏は「安いニッポン」が影響しているのではないかと見ている。どういうことかというと……。
イオンの「最低賃金以下」問題から見える、“安いニッポン”の無限ループ
イオン九州が、パート従業員を最低賃金よりも低い時給で募集していることが明らかになった。とはいっても、これは単純なミス。システムの更新がきちんとできていなかったので、過去の“安い時給”が表示されていたわけだが、筆者の窪田氏は「見過ごせない出来事」だと指摘している。どういうことかというと……。



