応接室は「プレモル」に「伊右衛門」 オフィスは“商店街”と話すサントリーの狙い:オフィス探訪(5/5 ページ)
サントリーグループが2021年2月に移転した田町オフィス(東京都港区・芝浦)では、テレワークが普及した今だからこそ、“リアル”の場を大切にしている。同グループのDNAである「やってみなはれ」精神が浸透するオフィスとは――オフィスを訪ねた。
社長のおごり自販機は、社員同士のコミュニケーションを推進するために同社が行っている取り組みのひとつ。社員証を2人同時にかざすことで、無料でドリンクを受け取ることができる。あえて4階と6階だけに設置し、「社長のおごり自販機に行こうよ!」と、社員同士の雑談を生む仕組みとした。
今後の働き方について、鈴木氏は「リアルとリモートの良いところをうまく使い分けられれば」と語る。
新たな成長フェーズに突入したサントリー。今年7月には、サントリーBWS、サントリービール、サントリースピリッツ、サントリーワインインターナショナル、サントリー酒類の国内の酒類会社5社を統合し酒類部門を再編した。田町オフィスに事業部門を統合し、従業員同士の交流が盛んになったことで、どのような新たな商品が生まれるのか――。バーにおいて“山崎のロック”を何よりも楽しみにしている著者。ファンのひとりとしても今後の商品開発に期待したい。
著者プロフィール
太田祐一(おおた ゆういち/ライター、記者)
1988年生まれ。日本大学芸術学部放送学科で脚本を学んだ後、住宅業界の新聞社に入社。全国の工務店や木材・林業分野を担当し取材・記事執筆を行った。
その後、金属業界の新聞社に転職し、銅スクラップや廃プラリサイクルなどを担当。
2020年5月にフリーランスのライター・記者として独立。現在は、さまざまな媒体で取材・記事執筆を行っている。Twitter:@oota0329
ポートフォリオはこちら
関連記事
- えっ、会議室に駄菓子屋やDJブース? “たのしい”が集まったfreeeの新オフィス
freeeは8月22日、東京本社オフィスを東京・大崎に移転した。敷地面積は旧オフィス(五反田)約2倍。一番のこだわりは社員の声を反映させた会議室だという。 - スーパーで500ミリのコカ・コーラを見なくなった“なるほど”な理由
再値上げ、再々値上げが続く中、工夫をこらして単価を上げている企業も存在します。その一例が、日本コカ・コーラです。 - たばこを吸いながら働ける“サテライトオフィス” JTやダイキンが手掛けた「ハイスペック喫煙室」の特徴は?
三菱地所リアルエステートサービスは3月18日、東京都世田谷区に個室型サテライトオフィス「REALab powered by point 0 二子玉川」をオープンする。同施設では、喫煙可能フロアを設置するという。その狙いとは? - ビジネスホテルの“無料朝食”、気になる原価は一体いくら? 激化する“朝食合戦”から見るホテルの今
ホテルが朝食で特色を出そうとしていることは、宿泊者としてひしひしと感じる時がある。新たな施設の建設やリノベーションを施せば特色は強く打ち出せるが、コストはバカにならない。朝食は差別化のアイテムとして取り組みやすい部分なのだろう。 - ワークマンの人気商品「真空ハイブリッドコンテナ」 担当者も予想外なアウトドア以外のニーズ
キャンプ用品の本格展開を開始したワークマン。その人気商品の1つが「真空ハイブリッドコンテナ 4.6リットル」(2500円)だ。少量のドリンクや食料を保冷したり保温したりすることができるアイテムでSNSなどで話題に。担当者によると、アウトドアシーン以外でも活用されているという。 - スーツにリュックはもはや定番? エースの”薄いビジネスリュック”が好調な理由
かばん製造販売大手のエース(東京都渋谷区)が展開する「ガジェタブル」が好調だ2018年の発売から累計で24万個が売れたという。このほど、新たに「ガジェタブルEF」を発売。これまでの製品とは何が違うのか。担当者に聞いてみた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.