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70年の悲願、「新金線旅客化計画」の現在:杉山淳一の「週刊鉄道経済」(1/6 ページ)
東京都で新線計画が進んでいる。22年だけでも東京メトロや多摩都市モノレールなどの延伸で、事業許可や計画策定がされた。そして東京都にまだある沿線の悲願の1つが葛飾区の「新金線旅客化計画」だ。新金線は貨物専用線で、沿線住民は貨物走行のない時間帯に旅客列車の運行を望んでいる。
東京都で新線計画が進んでいる。2022年3月28日に江東区の悲願、東京メトロ有楽町線延伸の鉄道事業が許可された。同時に東京メトロ南北線の白金高輪〜品川間の鉄道事業が許可されている。
9月20日に大田区の悲願、新空港線(蒲蒲線)について、大田区と東急電鉄が第三セクター設立の協定を結んだ。早ければ10月中にも設立する予定だ。
また東京都は9月30日、多摩都市モノレールの上北台〜箱根ヶ崎延伸について計画素案を策定し、10月18日から25日にかけて住民説明会を開催している。都内で唯一、鉄道駅を持たなかった武蔵村山市に4つの駅ができる。これも武蔵村山市の悲願だった。
東京都にはまだまだ「悲願」が残っている。例えば多摩都市モノレールについて、町田延伸、八王子延伸の沿線は開通を願っているし、練馬区も大江戸線の大泉学園町延伸を願っている。
そしてもう1つの悲願が葛飾区にある。「新金線旅客化計画」だ。
新金線は総武本線の新小岩駅と常磐線の金町駅(いずれも東京都葛飾区)を結ぶ貨物専用線だ。正確には総武本線の支線として、小岩駅(東京都江戸川区)と金町駅を結ぶ。総武本線の分岐点が新小岩駅付近にあるため、新小岩の「新」と金町駅の「金」をとって新金線と呼ばれている。その由来から「しんかねせん」と呼びたいところだけど「しんきんせん」だ。
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