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なぜプリウスは“大変身”したのか トヨタが狙う世界市場での逆転策:高根英幸 「クルマのミライ」(6/6 ページ)
トヨタが新型プリウスを発表した。発売はまだ先なので、車両の詳細なスペックなどは分からないものの、その変貌ぶりが話題になっている。それにしても、なぜトヨタはこのタイミングで発表したのか。背景にあるのは……。
ユーザーの心に響くクルマを
30プリウスのときのように、街がプリウスであふれかえる時代は、もう来ないかもしれない。しかし、新型プリウスが日本国内でヒットして販売台数が増えれば、街の風景が一気に未来感を高めるだけでなく、クルマを楽しむ層が増え、それにより観光やレジャーなどの産業も活気を取り戻すことになる。
それゆえ国内の自動車メーカーには、それが茨(いばら)の道だと分かっていてもユーザーの心に響くクルマづくり、人々の生活を豊かで楽しいものにしてくれるクルマをつくり続けてほしいと思うのだ。クルマが価値あるものであり続けるためには、それは絶対に必要なことであるから。
筆者プロフィール:高根英幸
芝浦工業大学機械工学部卒。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。これまで自動車雑誌数誌でメインライターを務め、テスターとして公道やサーキットでの試乗、レース参戦を経験。現在は日経Automotive、モーターファンイラストレーテッド、クラシックミニマガジンなど自動車雑誌のほか、Web媒体ではベストカーWeb、日経X TECH、ITmediaビジネスオンライン、ビジネス+IT、MONOist、Responseなどに寄稿中。近著に「ロードバイクの素材と構造の進化(グランプリ出版刊)、「エコカー技術の最前線」(SBクリエイティブ社刊)、「メカニズム基礎講座パワートレーン編」(日経BP社刊)などがある。
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