「24年卒の就職人気企業ランキング」 講談社、任天堂を抑えた1位は?:学情調べ
学情は2024年3月に卒業予定の大学生を対象に調査を実施し、「就職人気企業ランキング」を発表した。
学情(東京都千代田区)は、2024年3月に卒業予定の学生を対象に調査を実施し、「就職人気企業ランキング」を発表した。トップは5年連続で「伊藤忠商事」が獲得し、01年以降初の快挙となった。
伊藤忠商事をはじめ総合商社は、資源高や円安がプラスに働き業績が好調だという。17位に「三菱商事」(前年49位)、47位に「住友商事」(同83位)、91位に「三井物産」(同98位)と4大商社が軒並み順位を上げた。
2位は「任天堂」で昨年5位から過去最高の2位へと順位を上げた。3位に「講談社」、5位に「集英社」、21位に「ソニーグループ」などが続き、「巣ごもり需要」が一段落してもゲーム業界や出版業界は根強い人気を誇っている。
例年人気の食品メーカーも強く、50位以内に10社がランクインした。特に「味の素」は4位、「アサヒ飲料」は6位とトップ10に入った。その他10位の「イオングループ」は、21年9位、20年10位と3年連続の10位以内となった。行動制限の緩和により飲食店で食事をする機会は増えているものの、「自宅での食事」を支えるスーパーも人気を集めていることが分かった。
また行動制限の緩和により「オリエンタルランド」が昨年33位から9位にランクアップした。「JTBグループ」が13位(前年31位)、「ANA(全日本空輸)」が49位(同121位)で、コロナ前までは人気業界だった旅行や航空業界にも復活の兆しが見えてきたことが読み取れる。
調査は、24年3月卒業予定の全国の大学3年生と大学院1年生8345人を対象に、インターネットにて実施した。調査期間は4月1日〜10月31日。
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