やっぱりテレワーク下での管理職はつらいのか 頭を悩ませない4つの方法:やってはいけないこと(2/4 ページ)
コロナ禍、テレワークを導入する企業が増えたが、マネジメント業務に頭を悩ませている管理職も多いのではないだろうか。「マネジメント=監視」にならないために、どんなことを意識すればいいのだろうか。
オンラインマネジメントにおいて意識すべき4つのポイント
オフライン勤務でも、テレワークでも、同じマネジメントを行ってしまっていないだろうか。そのマネジメント方法のままでは、テレワークでは「監視」になっている可能性が高い。では、そうならないためには何を意識すべきなのだろうか。
(1)仕事をしていると信じる
大前提として、「部下は仕事をしている」と信じることが大切だ。心配すべきは、むしろ「働きすぎていないか」ということだろう。通勤時間がなくなることで”オン・オフ”の切り替えが難しく、物理的に夜中でも働ける環境にあるテレワークは、働き過ぎによる体調/メンタル不調のほうに気を配るべきだ。
コロナ禍がはじまったころの調査によると、部下の側からは「上司や同僚から仕事をさぼっていると思われていないか不安だ」と感じている人が多いという調査結果も出ている。上司の側は、その不安を解消するため、信頼関係を構築することに力を注ぐべきだろう。(参照リンク)
(2)こまめなコミュニケーション
上司は「部下がさぼっているのでは」と疑い、部下は「上司にさぼっていると思われているのでは」と不安を感じている時点で、信頼関係が構築ができているとはいえない。とはいえ、ただでさえ、温度感や空気感が伝わりづらいテキストコミュニケーションをベースにしたテレワークでは、信頼関係を築くことは一朝一夕にはいかないのも事実である。そこで、管理職の方がすぐにでも実践できるコミュニケーション法をご紹介する。
それは「1日、1褒め」すること。チャットなどで、部下に「昨日の商談、よくがんばったね!」「〇〇さんのリサーチ、よくまとめられて素晴らしい内容だったよ!」など、オフライン勤務のときよりも積極的にコミュニケーションを取ることが大切だ。このように、「監視」ではなく「見守り」の姿勢が、心理的安全性を生み信頼関係を育むことになるだろう。
関連記事
- 7割が「課長」になれない中で、5年後も食っていける人物
「いまの時代、7割は課長になれない」と言われているが、ビジネスパーソンはどのように対応すればいいのか。リクルートでフェローを務められ、その後、中学校の校長を務められた藤原和博さんに聞いた。 - 「オレが若いころは」「マネジメント=管理」と思っている上司が、ダメダメな理由
「オレが若いころは……」「マネジメントとは管理することだ」といったことを言う上司がいるが、こうした人たちは本当にマネジメントができているのだろうか。日本マイクロソフトで業務執行役員を務めた澤円氏は「そうしたマネージャーは、その職を降りたほうがいい」という。なぜかというと……。 - なぜ某カフェチェーンは時給を上げないのか 「安いニッポン」の根本的な原因
アルバイトの応募が少ない――。某カフェチェーンから、このような嘆きの声が聞こえてきた。人口減少の問題もあるだろうが、なぜバイトが集まらないのか。その理由は……。 - 「世界一勤勉」なのに、なぜ日本人の給与は低いのか
OECDの調査によると、日本人の平均年収は韓国人よりも低いという。なぜ日本人の給与は低いのか。筆者の窪田氏は「勤勉さと真面目さ」に原因があるのではないかとみている。どういう意味かというと……。 - 「70歳まで会社にしがみつく人」が結局、会社を弱体化させてしまうワケ
定年を引き上げるニュースが相次いでる。現行の60歳から65歳にする企業が増えてきているわけだが、筆者の窪田氏はこの動きに懸念を抱いている。「長く働くことができていいじゃないか」と思われたかもしれないが……。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.