ドミノ・ピザ、見た目はピザな「バーガー」を発売 なぜバンズで挟む形にしなかったのか?:開発担当者に直撃(1/2 ページ)
ドミノ・ピザジャパンが1月16日に発売した「バーガーピザ・クワトロ」は、見た目はピザなのに食べるとバーガーという不思議な新商品だ。グルメバーガーなど「映え」を意識した商品が多い中で、なぜ「ピザ」の形にこだわったのか?
ドミノ・ピザ ジャパンは1月16日、ビーフパティとピザチーズをたっぷり使った「バーガーピザ・クワトロ」を期間限定で発売する。見た目はピザだが、食べるとバーガーという不思議な体験を提供し、バーガーファンを取り込む。
新商品の「バーガーピザ・クワトロ」は、日本人好みの「ビッグダックバーガー」、濃厚でまろやかな「ドミ“ノス”バーガー」、本場である米国の味「チェダーベーコンバーガー」、素材の味わいを生かした「D‘s(ディーズ)絶品チーズバーガー」の4種類を1枚で味わえるようにした。
筆者は新商品発表会に参加して非常に驚いた。既存顧客とのカニバリズムを懸念して、グルメバーガーのような高価格帯商品が出てくると思っていたのだ。しかし、実際に出てきたバーガーの見た目は完全に「ピザ」だった。
同社はこれまでにも「デリバリーの最低注文金額の撤廃」「1枚買うと2枚無料!キャンペーン」などさまざまな施策を展開してきた。ピザは複数人でシェアできるので、コスパがいい外食・中食として定着してる印象を筆者は持っていた。
一方、近年盛り上がりを見せる「グルメバーガー」は単価1000円を超える高価格帯が一般的で、ポテトやドリンクなどのサイドメニューを付けると2000円近くかかってしまうものも多い。また、あの写真映えする「見た目」に財布のひもがゆるんでしまっている人もいるだろう。
引き続き既存商品でピザファンを取り込みつつ、バーガーファンを新規で獲得する戦略を取るとの予想はきれいに裏切られてしまった。なぜ「ピザ」の形状にこだわったのか、バーガーファンの取り込みは現実的なのか、開発担当者に話を聞いた。
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