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「勘」から「数字」で語る社風へ ワークマンが“ダサい”作業服をクールに一変できた3つの理由:全員参加のエクセル研修(3/4 ページ)
「売上高は10年間で2.6倍成長」と、ワークマンの躍進が止まらない。背景には、「勘・経験中心」から「データ活用」重視の経営にシフトチェンジしたことがある。どうやって社内に浸透させたのか。
なぜエクセル? 全員が「データ」を使いこなす
ところで、なぜ「エクセル」なのか。データ分析の分野では、一般的にデータ専門のチームを結成し、専門の分析ツールなどを導入している企業が多い印象だ。林さんにエクセルを選定した理由を聞くと「どんなPCにも入っていて、なじみがあるから」だと話す。
「エクセルは誰でも使うことができます。専用のツール・サービスを導入した場合、業務の担当者や部長以上の社員以外は、権限を与えてもらえないこともあります。全員がデータを元に議論ができないと意味がないと考えたため、エクセルを使用しました」
「分析ツールを導入して経営の判断に生かすこともできましたが、それでは相関関係は分かっても『どうしてこういう結果になったのか』という因果関係が分からないんです。自分たちで疑問を持ち、仮説を立て、必要なデータをピックアップして、エクセルで関数を組めるようになってほしいと考えていました。思考力を鍛えることで、データに興味を持つことにもつながります」(林さん)
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