転職1年目の年収、平均はいくら? この5年で最も増額した業界は(2/2 ページ)
マイナビ(東京都千代田区)が運営する総合転職情報サイト「マイナビ転職」が「正社員の平均初年度年収推移レポート」と「正社員求人件数・応募数推移レポート」について、22年の総評を発表した。
「IT・通信・インターネット」(513.8万円)が最も高い結果に
正社員の平均初年度年収を業種別に見ると、「IT・通信・インターネット」(513.8万円)が最も高く、次いで「金融・保険」(501.7万円)、「コンサルティング」(493.4万円)となった。また、全ての業種が18年平均より増加している。
18年平均から増加額が最も高かったのは「金融・保険」(63.3万円増)だった。次いで「IT・通信・インターネット」(34.2万円増)、「公的機関・その他」(31.9万円増)と続いた。
求人件数について、18年平均から最も増加している業種は「環境・エネルギー」(181.7%)となった。次いで「金融・保険」(153.9%)、「メーカー」(151.4%)と続き、その他の全ての業種で件数が増加し、企業の採用意欲は高まっていることが分かった。
経験者、未経験者の募集比率は、12業種中11業種で未経験求人の割合が半数を超えた。そのうち「運輸・交通・物流・倉庫」(84.2%)がもっとも未経験者求人の割合が高く、次いで「サービス・レジャー」(83.1%)、「公共機関・その他」(79.5%)となった。
未経験者求人の割合は、18年平均から20年平均では、すべての業種で減少している一方で、21年平均から22年平均では、すべての業種で増加。増加した業種は「IT・通信・インターネット」(5.7ポイント増)、次いで「公的機関・その他」(5.4ポイント増)、「マスコミ・広告・デザイン」(4.5ポイント増)と続いた。同社は「採用意欲の高まりから、経験の有無を問わず、幅広い要件の人材を求める企業が増えている」と推測している。
調査期間は22年1月1日〜12月31日。「マイナビ転職」に掲載開始された求人情報、応募数から、雇用形態が正社員以外とした人のデータを除き集計した。
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