2022年の動画配信ランキング 3位『ワンピース』、2位『鬼滅の刃』、1位は?
デジタルマーケティングなどを手掛けるGEM Partners(東京都港区)は、2022年における「年間配信サービス視聴者数ランキングTOP30」を発表した。
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デジタルマーケティングなどを手掛けるGEM Partners(東京都港区)は、2022年における「年間配信サービス視聴者数ランキングTOP30」を発表した。1位は『SPY×FAMILY』(6526ポイント)で、2位以下を大きく引き離し年間首位を獲得した。
『SPY×FAMILY』は、22年4月9日よりSeason1第1クールの配信が始まった。23年1月14日実施の「週間ランキング」でも15週連続で首位を獲得しており、圧倒的な人気の高さがうかがえる。
2位は、21年に年間1位を獲得した『鬼滅の刃』(3961ポイント)だった。4月からは、テレビアニメ『鬼滅の刃 刀鍛冶の里編』の放送が決定している。3位の『ワンピース』(3373ポイント)は、劇場版シリーズ最新作『ONEPIECEFILMRED』が大ヒットし、興行収入は190億円を突破している。
アニメ以外を見ると、前年同様『孤独のグルメ』(1357ポイント)が最上位に入り、9位となった。次いで、前年同様Amazonプライム・ビデオのオリジナル作品『HITOSHI MATSUMOTO Presents ドキュメンタル』(877ポイント)がランクインし、14位となった。
月別の視聴者数ランキングを見ると、劇場公開連動の作品の多くが上位に入っている。『名探偵コナン』は、22年4月公開の映画『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』の興行収入が97億円を突破しており、4月には劇場版最新作の公開が控えている。
『呪術廻戦』は、21年12月に映画『劇場版 呪術廻戦 0』が公開され、興行収入は127億円を突破。7月からは第2期のテレビシリーズが開始される。配信サービスを通じて劇場公開前に「予習」として作品を見たり、劇場版を見た感動から関連作品を家で楽しんだりと、劇場公開とあわせた旧作や関連作品放送による話題作りの効果が現れていることがうかがえる。
配信オリジナル作品TOP20には、さまざまなサービスが提供する作品がランクインした。上半期はNetflix作品が多くランクインしているが、下半期になると徐々にAmazonプライム・ビデオ作品やディズニープラス作品も増えた。1年を通して見てみると、傾向の変化がうかがえる結果となった。
調査は、国内在住の15〜69歳の男女約7000人を対象にインターネットで実施。Amazonプライム・ビデオやNetflixなどで視聴したタイトルを自由回答方式で聴取して集計、ランキングにまとめた。
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