結局は“営業ガチャ”次第? 住まい探しで重視したこと2位「間取り」、1位は?:LIFULLが男女800人に調査(3/3 ページ)
住宅情報サービスなど手掛けるLIFULL(ライフル)が「住まい探しの満足度に関する調査」を実施した。、住宅探しで最も重視したこと全体2位は「間取り」(58.0%)、3位は「想定の予算」(55.0%)となった。
不動産会社選択のポイント1位は「担当者の対応」
不動産会社を選択する上で最も重視するポイントは何か。トップ3は、1位「営業担当者の対応(返信が早い・丁寧など)」(28.5%)、2位「物件数が多いこと」(20.5%)、3位「仲介手数料が安いこと」(19.8%)だった。不動産会社での住まい探しの時の満足度別に見ると、不満を感じていた人は「仲介手数料が安いこと」を、満足していた人に比べて10%以上重要と感じており、「仲介手数料の安いこと」を重視すると、最終的に住まい探しに不満が残る傾向があることが分かった。
不動産会社経由で住まいを探す際、担当者の対応が満足度に影響することが分かった。再度、住まい探しでの重要性について調査すると、「重要だと感じる」と回答した人は92.0%(「そう感じる」60.5%、「ややそう感じる」31.5%)に及んだ。
「営業担当者との相性は、会ってみないと判断できない運と思うか」と質問を変えて尋ねたところ、88.9%が「思う」(そう思う37.5%、ややそう思う51.4%)と回答。加えて、「営業担当者の対応・相性が悪く、ストレスを感じた・買い物に不満を感じた経験があるか」についても尋ねたところ、53.6%の人が「不満を感じた経験がある」と回答し、半数以上が不満を持ったことも併せて分かった。
その他、営業担当者の対応・相性を重要と感じるシーンTOP3を調査したところ、「家を購入する(借りる)とき」(80.4%)、「車を購入するとき」(46.8%)「保険を選ぶとき」(45.3%)という結果になり。大きな買い物をする際は営業担当者との対応や相性を重要と感じている傾向にあることも判明した。
こうした結果から同社は「住まい探しを含む買い物をする際に営業担当者の対応・相性が重要だと感じる一方、その相性の良い担当者と出会えることは“運”と思っており、営業担当者との相性が悪いことが原因で、ストレスや不満を感じたことがある人が半数以上いる実態が明らかになった。家や車など大きな買い物する際には、相性が良いと感じる担当者との出会いがストレスのない満足感が高くなると考えられる」としている。
専門家「満足できるまで不動産会社に足運ぶ必要」
調査結果に関して、不動産コンサルタントの畑中学氏は「相性の良い営業担当者と出会うのは運」が大多数とした今回の調査結果は、何が出るかわからないガチャガチャのようなもので、『営業ガチャ』と言えるのではないか。営業担当者の対応や相性が悪く、ストレスや不満を感じたことがある人が半数以上というのも、よく聞く声」と指摘する。
畑中氏は「そうなる理由は希望条件に近い不動産を見つけることに一生懸命で、購入に至るまでの担当者との過程や納得感が住まい探しの満足度に影響することを消費者がよく分からず、『物件は良かったけど営業担当者は合わず後悔』となる」と解説した上で「何もしないで相性が良い営業担当者と出会うのは至難の業。一般的に不動産会社は問合せたタイミングや順番、エリアで営業担当者を決めているため、まさに営業担当者ガチャだが、諦めず、対応してもらう営業担当者にもこだわって満足する住まいの契約や購入をするべき。『満足できる』と思える営業担当者に出会うまで不動産会社に足を運ぶ必要がある」とコメントしている。
契約者に満足してもらうには、不動産各社は人材教育に注力し、優れた営業担当者を育成する必要がありそうだ。
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