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日テレ「制作費を大幅削減」の苦境──減収減益の「視聴率王」を、TVerは救えるか?:妄想する決算「決算書で分かる日本経済」(2/4 ページ)
地上波テレビ局の中でも視聴率トップを誇る日本テレビ。減収減益で制作費の削減やむなしの苦しい状況ですが、「TVer」「hulu」などのネット視聴の取り組みは、打開のカギになりうるのでしょうか。
広告収入の減少を、周辺事業で補う
続いて、23年3月期の第2四半期までの業績を見ていきます。
売上高は前年同期比2.3%増の1994億円、営業利益は20.4%減の193.7億円、経常利益は23.3%減の213.3億円、純利益は22.7%減の142.6億円です。直近では売り上げは微増ながらも、利益は減少してしまっています。
売り上げの増減の要因を見てみると、広告収入に関しては64.9億円の減少となっています。それを周辺事業で補う形で増収と、主力の日本テレビの広告収入は減少し苦しい状況にいることが分かります。
こうした状況下における、テレビ局としての日本テレビ単体の業績を見ていくと、売り上げは前年同期比3%減、営業利益は31.4%減、純利益は26.3%減。テレビ局は減収減益の不調です。
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