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日本のキャンピングカー文化は定着するのか高根英幸 「クルマのミライ」(4/6 ページ)

キャンピングカー市場が伸びている。街中でもよく見かけるようになったが、なぜ購入する人が増えたのだろうか。今後の行方は……。

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キャンピングトレーラー、大型バンも人気を牽引

 これまでフィアットの商用大型バン、デュカトをベースにしているキャンピングカーが欧州のビルダーによって多数製作され、日本にも輸入されてきた。これが人気モデルであることから、昨年暮れからベース車のバンが正規販売されることになり、日本でキャンピングカーに仕立てて販売するメーカーが急増している。


ホワイトハウス社のブースでは、会期中にも商談する様子が見られるなど、なかなかのにぎわいをみせていた。同社はデュカト用のパーツの輸入販売や開発を積極的に行っていくようだ

 日本で輸入車ディーラーを営み、キャンピングカーの輸入販売や部品販売も手がけるホワイトハウス社でフィアット・デュカトの販売や入荷の状況を聞いてみた。

 「本国での生産が計画の5割程度にとどまっていて、しかも欧州の大手キャンピングカーメーカーに優先的に車体が割り振られてしまうため、日本への輸出量が極めて少ない状況です」(ホワイトハウス社、キャンパー事業部の橘久年氏)

 日本の販売代理店でも取り合いの状況のようだが、イタリア国内のキャンピングカーメーカーから完成車を輸入している販売店でも現在、納期は2年以上と言われており、世界的に供給不足に悩まされているらしい。それでもデュカトのベース車両が正規輸入されるようになったことは、メンテナンスやリセールの面でもユーザーにとってメリットと言えそうだ。

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