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日本のキャンピングカー文化は定着するのか:高根英幸 「クルマのミライ」(3/6 ページ)
キャンピングカー市場が伸びている。街中でもよく見かけるようになったが、なぜ購入する人が増えたのだろうか。今後の行方は……。
手放すときに買い手がつきやすい
また自走式と呼ばれるワンボックス車やトラックがベースのキャンピングカーに対し、乗用車で牽引して移動するキャンピングトレーラーも日本でジワジワと増えつつある。小さなものは牽引免許が不要であるため、こちらも普段は駐車スペースに置いて個室のように使うことができるため、リモートワークや趣味の部屋としての利用も多いようだ。
牽引免許の要らない小型サイズのキャンピングトレーラー。日常は個室としても利用できる。このサイズでも牽引するには1500ccクラスの乗用車が必要で、さらに大きなトレーラーになると2000ccでも高速道路の登坂路はあまり余裕がないそうだ
以前は自走式も扱っていた輸入販売店が、キャンピングトレーラー専門に絞り込んだというところもあった。それだけ売り上げがあり、安定した運営を行っていけるのであろう。売れ筋は中型タイプのトレーラーで価格は600万円台のようだが、中には8人の就寝定員を可能とし、まるで2ベッドルームのマンションかと思わせるほどの大型トレーラーもあり、そこそこ売れているという。
そうした大型トレーラーも絶対的な数はそれほど多くはないものの、毎年一定数の需要があり、年々大型化高級化に拍車がかかっている。別荘地に置いてトレーラーハウスと同じように使うことができるほか、別荘と比べて手放すときに買い手がつきやすい(値落ちが少ない)ことも、メリットとしてあるようだ。
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