実験店「グリーンローソン」は広がるのか アバターが「いらっしゃいませ!」:レジ袋を撤廃(3/5 ページ)
ローソンは実証実験店舗「グリーンローソン」で、食品ロスやプラスチックごみの削減、省人化、働き方の多様化などに向けた施策を実施。その中には、従来の“便利さ”を見直すことに踏み込んでいる施策もある。同社はグリーンローソンにどのような思いを込めているのか。
ストックできる「冷凍弁当」
食品ロスを減らす取り組みでは、「弁当の冷凍販売」を初めて導入している。「おてがるのり弁」「おてがる鶏そぼろ」(それぞれ315円)、「ナポリタン&オムライス」(497円)など、7種類を用意。他の店舗でも展開する冷凍食品とは異なり、常温やチルドの弁当をそのまま冷凍販売できるように仕様変更している。取引先と実験を重ね、冷凍・解凍してもおいしく食べられる弁当を開発した。
賞味期間は製造から約8カ月間。長く売り場に置ける弁当をそろえることで、短期間で廃棄しなければならない商品を減らすことが目的だ。すぐに食べるよりは、自宅でストックしておく食品として需要があるという。
また、2月1日からは、冷凍弁当を店内で解凍した商品の販売も始めた。5種類を用意しており、その中には解凍販売専用の商品(「紅鮭和風幕の内」689円)もある。
冷凍弁当の解凍販売も、通常の常温・チルド弁当の販売と比べて、食品ロス削減につながるという。「通常の常温・チルド弁当は、発注から出荷、納入までのリードタイムが発生してしまいますが、冷凍弁当を店内で解凍する方法なら、リードタイムを大幅に減らせます」と只野氏は説明する。
店内で解凍してすぐに売り場に並べられるため、通常の弁当よりも5時間長く売り場に置くことが可能。また、需要の細かい変化やその日の天候などに合わせて、必要な分だけ解凍して売り場に出すこともできる。状況に応じて柔軟に商品数を調整できるため、大量廃棄を可能な限り避けられる仕組みだ。
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