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実験店「グリーンローソン」は広がるのか アバターが「いらっしゃいませ!」レジ袋を撤廃(4/5 ページ)

ローソンは実証実験店舗「グリーンローソン」で、食品ロスやプラスチックごみの削減、省人化、働き方の多様化などに向けた施策を実施。その中には、従来の“便利さ”を見直すことに踏み込んでいる施策もある。同社はグリーンローソンにどのような思いを込めているのか。

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「レジ袋の完全撤廃」にも踏み込む

 食品ロスを減らす取り組みとしては、店内調理メニューを対象とした「できたてモバイルオーダー」も導入している。現在は、焼きそばやスンドゥブなど約30種類を用意。店内の専用カウンターで商品を手渡す。できたてのおいしい商品を提供することと、作り置きをしないことによって廃棄を減らすことが狙いだ。

 商品の味は好評だが、注文から提供までのオペレーションやメニューの見直しなど、改善が必要な点も見えてきたところだという。改善と精査を重ねて、他店舗での展開を検討していく。

 一方で、レジ袋の完全撤廃など、これまで提供してきたサービスを大きく転換する、踏み込んだ施策もある。スプーンやはしといったカトラリーの配布も、周知期間を経て1月上旬に終了した。プラスチックごみ削減に向けた取り組みだ。

 店内では、エコバッグや竹製カトラリーの販売を実施。また、家庭で不要になった紙袋を店内で回収し、それを買い物袋として希望者に提供する施策も実施している。

エコバッグやカトラリーを販売(左)。紙袋の回収も実施している

 しかし、これまで当たり前のように提供していたサービスがなくなったことには「厳しい声もいただいている」(只野氏)という。もちろん、そのような反応は想定していた。社内でも慎重に議論を重ねながら、一歩進んだ施策に踏み込むことを決めたのだ。

 そこで大切にしなければならないのが、実際に来店客と接する「クルー(店舗スタッフ)」たちだ。

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