外食大手の2割が“卵メニュー”休止 「エッグショック」はおふくろの味も脅かす:ITmedia ビジネスオンライン Weekly Top10
実はファミリー向けの一面もあるすき家。記者の体験談をもとに、その理由を分析している。また、幸楽苑では朝ラーメンが人気だという。朝からラーメン、重たくはないのだろうか?
ITmedia Business Online Weekly AccessTop10
- 390円ベーコンエッグ朝食 共働き4人家族があえて休日の「すき家」を選ぶワケ
- 日本の富裕層は148.5万世帯、増えている理由は?
- イオン、パート「7%賃上げ」の衝撃! 「レジ打ち」が減った職場で起きる大変革とは
- 近畿圏の「私大」志願者増減ランキング 気になる関関同立は?
- 「ランドセルは義務?」「重すぎる!」 新型の通学バッグが次々と登場する背景
- デニーズの660円のモーニングが、仕事前の腹ごしらえに適しているワケ
- 「大人になってからやっておけばよかった習い事」 英会話を抑えた1位は?
- JAL、「国内線6600円」のセール実施 4〜6月の航空券を3月に販売
- レゴランドってそんなにひどいの? 家族を連れて行ってみた
- 幸楽苑の「朝ラーメン」390円 ビジネスパーソンにおすすめしたい理由
ITmedia ビジネスオンラインにおける1週間の記事アクセス数を集計し、上位10記事を紹介する「ITmedia ビジネスオンライン Weekly Top10」。今回は2023年2月27日から3月5日までの7日間について集計し、まとめました。
先週、最も読まれた記事は、『390円ベーコンエッグ朝食 共働き4人家族があえて休日の「すき家」を選ぶワケ』だった。1人で入店して、さっと食べるイメージが強い牛丼チェーンだが、すき家にはファミリー向けの一面もあるのだという。その背景には店舗の立地が関係しているようだ。
人気の「自社製ベーコンエッグ朝食」(390円)は、ドイツ産の塩を丁寧にすり込み、2週間じっくり熟成させた自社製ベーコンを使用するというこだわりぶり。その他、メニューの量やデザートなど、ファミリー層があえてすき家を選ぶ理由を、体験談を交えて解説している。
10位には、同じく朝食を扱った『幸楽苑の「朝ラーメン」390円 ビジネスパーソンにおすすめしたい理由』がランクインした。幸楽苑では、朝食メニューとして「中華そばクラシック」(390円)、「お粥(ハーフ)」(260円)、「玉子かけご飯」(260円)の他、スープやおひたしを組み合わせたセットメニューも展開している。
「朝からラーメンは少し重たいのでは?」と思う方もいらっしゃるだろう。取材した編集部の記者によると、中華そばクラシックは塩分控えめのあっさりとした味わいで、朝からでも食べやすいとのこと。またセットメニューの野菜スープ(塩味)やおひたしは、野菜たっぷりで栄養バランスにも配慮されているようだ。
いつか高級品になってしまうのか
これらの朝食メニューはコスパの良さもポイントだが、その一方で定番メニューについては、原材料費や光熱費などの高騰を理由に値上げを実施。とどまることのない値上げラッシュの波は、かつて「物価の優等生」と呼ばれていた「卵」にも押し寄せている。JA全農たまごによると、東京地区におけるMサイズ鶏卵の平均卸売価格は、1キロ当たり340円(3月10日午前9時発表)。この4年で卸値は3倍にも跳ね上がっているのだ。
こうした価格高騰を受け、帝国データバンクの調査によると、上場する主要外食100社のうち18社(3月5日時点)が卵メニューの休止・休売を実施した。卵とじやタルタルソースなど鶏卵加工品を使用するメニューにも影響が及んでいるという。
個人的な話になるが、筆者の好物ベスト5には、卵焼きとオムライスがランクインしている。年末年始に実家に帰省した際、母からの「何が食べたい?」という質問には、必ずこの2つをリクエストする。筆者にとって大切なおふくろの味でもある。
毎度お決まりのリクエストをすると、決まって母は「そんないつものごはんじゃなくて、普段食べないような豪華なごはんを言えばいいのに」とも言う。年末年始のごちそうもいいけれど、出汁がきいてほんのり甘い卵焼きと、しっかり焼かれた卵がのったオムライスが好きなのだ。
このまま卵の価格高騰が続けば、卵焼きもオムライスもわが家の定番家庭料理から、めったに食べられない高級料理になってしまうかもしれない。筆者が最後にこの2つを食べたのは、コロナ禍前のことだ。今年こそ3年ぶりの帰省がかなうのか? 感染状況はもちろん、卵の価格推移も見守らなくては。
関連記事
- 脱げない靴下をつくりたい――と考案した「はかないくつした」が話題 逆転の発想はどう生まれたのか
「靴下のかかとが脱げやすいなら、いっそなくせばいいのでは?」――そんな思い付きから生まれたのが、ナイガイ(東京都港区)の「はかないくつした SUASiC(スアシック)」(1足880円)だ。 - オートミールを茶碗によそって箸で食べる!? 日本市場を狙うケロッグの意外すぎる作戦
日本ケロッグは9月15日、「粒感しっかり オートミールごはん」を発売した。同社の執行役員でマーケティング本部長の山田実さんによれば、日本のオートミール市場規模はこの4年で約10倍以上に急成長しており、2021年は623億4000万円にのぼるという。この急拡大は、オートミールならではの食べ方「米化」が要因だ。 - 「セカンド冷凍庫」が一躍人気になっている“なるほど”な理由 シャープに聞いた
「セカンド冷凍庫」が注目を集めている。家にもう1台冷凍庫を置くというと、部屋が手狭になるなどマイナスな印象を受けるかもしれないが、直近2年間で国内出荷台数は2倍近くに急増。人気の背景には、食品買いだめやコストコなど大容量商品の人気上昇のほかにも、追い風があるようだ。詳しい理由をシャープに聞いた。 - もはやオシャレ家電? 人気の「セカンド冷凍庫」しのぎ削るメーカー、焦点は2つ
食品買いだめやコストコなど大容量商品の一般化、ふるさと納税の返礼品などを追い風に、人気上昇中の「セカンド冷凍庫」。各社の人気セカンド冷凍庫を分析すると、ある特徴が見えてくる。キーワードは、「スリム」と「大容量」だ。 - 異例の350万本突破 リップモンスターが口紅市場で“モンスター級”になれた理由
コロナ禍により、化粧品市場は大きな打撃を受けた。2020年は6670億円(前年比88%)と大きく落ち込み、21年もほぼ同水準となった。最大の要因はメークアップ化粧品で、特にファンデーションや口紅など、マスクを着用すると崩れたり隠れたりしてしまうカテゴリーの落ち込みが大きくなっている。こうした状況にあって、累計販売本数が350万本突破するほどの人気商品となっているのが、KATEの落ちにくい口紅「リップモンスター」だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.