年収1000万円超でも「不満」 割合は?(3/3 ページ)
キャリア・転職に関するWebメディアを運営するスタジオテイルは、現在の年収への満足度と年収アップへの取り組みについてアンケート調査を実施した。
年収アップのため、何をしている?
年収アップのために具体的に取り組んでいることを尋ねると、最も多かった回答は「複業」(53%)で、次いで「資格の取得」(38%)、「スキルアップ」(31%)と続いた。一方で、「昇進・昇格への働きかけ」(18%)、「個人成績を伸ばす」(15%)、「上司との関係構築」(6%)など、現在の職場で評価をより高めるための試みをしている人も多数いることが分かった。
世帯年収別に見ると、「複業」と回答した割合が最も高かったのは年収500万〜600万円の層であることが分かった。全体の傾向として年収が上がるにつれて「複業」の割合は減少傾向にあり、「スキルアップ」や「昇進・昇格への働きかけ」は年収の高まりに応じてやや増加傾向が見られた。
「年収アップのために具体的な取り組みをしている」と答えた人からは、「本業での収入アップが見込めないため、副業で物販を始めました。まだまだ大きな年収アップにはつながっていませんが少しずつ収入が増えてきています。この収入を再投資して、さらに収入を増やすことを意識して、進めています」(30代男性公務員、世帯年収600万〜700万円)といったコメントが寄せられた。複業の具体的な仕事内容は、ポイ活やクラウドソーシング、ブログ運営、Webデザインなどが多く見られた。
一方で、「年収アップの取り組みはしていない」とした人の意見で最も多かったものは「自分からの働きかけでは変わらない」(36%)だった。次いで、「現在の年収に満足している」(18%)、「プライベートの時間を大切にしたい」(13%)と続いた。プライベートの時間を犠牲にしてまで年収アップを図る必要はないと感じている人も少なからずいることが分かった。また、「行動イメージが湧かない」「必要性を感じない」「行動を起こす気になれない」といった回答を合わせると、全体の約27%に上る結果となった。
過去に年収アップした際の要因について聞いたところ、最も多かった回答は「転職」(16%)だった。次いで「相応の成果を出したため」(15%)、「信頼を獲得したため」(12%)と続いた。年収アップに向けた取り組みに関する回答では「複業」「スキルアップ」が上位に位置してた一方で、実際に年収が上がった要因を見ると「複業」は7%、「スキルアップ」は4%にとどまる結果となった。
調査は2月15〜25日に、会社に勤務している20〜50代の400人(男性:246人、女性:152人、その他:2人)を対象に実施した。
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