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新型プリウス、先代より売れていなくても「大健闘」といえるワケ:鈴木ケンイチ「自動車市場を読み解く」(2/4 ページ)
プリウスの新型モデルは、5代目であっと驚く変化を遂げました。新しいプリウスは燃費が良いだけでなく、「格好良くて、よく走る」クルマになったのです。では、その新型プリウスは、どれだけ売れたのでしょうか?
新型プリウスは、どれだけ売れた?
発売は1月10日ですから、まる1カ月の成績が出るのは、2月からになります。2月のプリウスの販売台数は7681台(日本自動車販売協会連合会調べ・乗用車ブランド通称名別順位から)でした。販売ランキングで10位、前年比は230.9%です。
この7681台という数字は、どのようなものなのでしょうか。
まず、先代モデルと比較するとどうでしょう。15年12月に発売した先代モデルは、発売後1カ月で約10万台の受注を獲得しました。ただし、登録台数としては2万1036台。10万台の予約はあったけれど、実際に作って納車できたのは2万ちょっとだったというわけです。
目標は1万2000台/月であり、登録台数では目標の約1.75倍でした。そして先代モデルはそのまま好調に売れ続けて、16年と17年の年間販売ランキング1位となっています。
これと比べると、初登場10位で7681台という数字は、かなり見劣ります。半分以下どころか3分の1に近いほどの少なさです。しかし、現状を鑑みれば、新型プリウスの7681台は、なかなかの健闘ではないでしょうか。
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