コラム
サステナビリティ変革にも「DX」 散らかるデータと増える工数をどう減らす?:明るいサステナビリティ変革(1/3 ページ)
サステナビリティ変革に取り組む中で必ず「データの管理&開示」といった問題に衝突するでしょう。そうした負担を減らす補助手段として「DX」が必要になってきます。その理由や活用方法を解説
連載:明るいサステナビリティ変革
サステナビリティを巡る世界の動きは非常に速く、企業は日々新たな対応が求められています。気候変動から自然資本、人的資本、サステナビリティ全般へと、情報開示の対象は拡大し、開示義務化の流れも世界的に加速しています。今後情報開示を充実させていくためには、組織変革も不可欠です。開示先行で変革を強いられている中、企業がサステナビリティ変革を受動的でなく能動的に変革を推進するにはどうすればいいのか。EYストラテジー・アンド・コンサルティングが7回に分けて解説していきます。
1本目:日本企業のサステナビリティ開示率9割超 なのに“場当たり的な”対応が目立つワケ
サステナビリティ変革に取り組む企業が直面する課題の一つに「事業や企業活動に関連するデータの管理&開示」が挙げられます。データの定義や他部署との連携など多くの工数がかかるためです。そうした負担を減らす補助手段として、DXが必要となってきています。本稿では、サステナビリティ変革におけるIT活用の概況やポイントを解説します。
関連記事
- レジ袋有料化の“二の舞”か プラ削減のために導入した「紙ストロー」が別の環境問題を引き起こすジレンマ
2022年は「プラスチック削減元年」と言っても過言ではないほどに紙ストローが普及した。環境に配慮した取り組みのようだが、レジ袋有料化同様に紙のほうが本当に環境負荷が小さいのか? という疑問が消費者の中で渦巻いているように感じる。紙ストロー移行は本当に意味があるのかというと…… - 日本企業のサステナビリティ開示率9割超 なのに“場当たり的な”対応が目立つワケ
当社の調査によると、日本のサステナビリティ開示率は96%と高く、開示の質も56%と英国に次いで2位です。にもかかわらず、”場当たり的な対応”に映るのはなぜなのでしょうか? - 「キリン 午後の紅茶」に学ぶ、生物多様性とビジネスを両立させるには? 情報開示や考え方を解説
生物多様性に関する議論は加速しており、気候変動の次の重要テーマとして国際目標が定められるなど、この1〜2年で企業による生物多様性や自然資本への関心が急速に高まっています。ビジネスと生物多様性を両立させるために企業は何から取り組むべきでしょうか? 「キリン 午後の紅茶」の事例をもとに解説していきます。 - 2023年に「統合報告書」はIFRS基準に サステナビリティ開示ルールはどう変わる?
「統合報告書」や「サステナビリティレポート」におけるサステナビリティ開示基準が2023年に変更、IFRS基準にグローバルで適用される。準備しておくべきことについて解説する。 - 「地球にやさしい」では買わない? Z世代の環境意識と消費行動にギャップ
Z世代と聞くと「環境意識が高い」というイメージがあるが、実際のところ環境に対する興味・関心は年齢が上がるほど高くなる。なぜ、そのような誤解が生まれたのか。ニッセイ基礎研究所 生活研究部 上席研究員の久我尚子氏に分析してもらった。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.