「エッグショック」影響止まらず 外食大手の3割が「卵メニュー」休止へ:外食主要100社を調査
鳥インフルエンザの拡大で鶏卵の供給が不足・価格高騰していることを受け、外食産業では「卵メニュー」の休止・制限が相次いでいる。帝国データバンクの調査によると、2023年に入り卵メニューの休止・休売に踏み切った企業は28社(4月5日時点)だった。
鳥インフルエンザの拡大で鶏卵の供給が不足・価格高騰していることを受け、外食産業では「卵メニュー」の休止・制限が相次いでいる。帝国データバンクの調査によると、2023年に入り卵メニューの休止・休売に踏み切った企業は28社(4月5日時点)となった。3月時点(18社)から10社増加し、外食大手の3割に拡大していることが分かった。
中華料理やパンケーキ、茶わん蒸しなど、影響するメニューも広がりを見せている。また、現時点で卵メニューの休止はしないものの、メニューの絞り込みなどで卵メニュー休止の可能性がある企業も2社と、今後も増加する可能性を示唆している。
ポムフード(鹿児島県姶良市)が運営するオムライス専門チェーン店「ポムの樹」では、卵を6個使用したオムライスLサイズの販売を3月1日から休止。サイゼリヤは3月17日から、「煉獄のたまご」(300円)の販売を休止した他、ランチメニューに添える目玉焼きをほうれん草に順次変更している。吉野家は4月12日からの春季限定メニューを、当初の親子丼から焼き鳥丼に変更した。
同社は、「各社とも加工用卵の輸入や代替メニューの開発など鶏卵不足への対応を急いでいるものの、在庫確保量は非常に少ないのが現状だ。JA全農たまごによると鶏卵1キロ(東京Mサイズ)の卸売価格は350円と過去最高値を更新するなど、価格高騰も深刻化している。卵メニューの取りやめといった動きがさらに広がる可能性がある」とコメントした。
今回の調査対象は上場する外食主要100社。季節限定などを除いた各社定番メニューを対象に、各社発表(店頭開示含む)に基づいて行った。
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