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家電の「サンコー」がテレビに何度も登場する、納得の理由広報戦略を聞いた(3/5 ページ)

おもしろ家電で知られる「サンコー」は、年間200回を超えるテレビ出演などメディアでの露出を多数獲得している。このPR戦略を実行するのが、自身をキャラクター化して活動する○(土へんに谷)晋介(えき・しんすけ)氏だ。一体どんな人物なのか。同社の広報戦略を聞いた。

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「おもしろ家電」と「しゃべれる広報」

 03年に創業したサンコーは、「おもしろくて役に立つ」をコンセプトに商品を開発しており、これまでたくさんのヒット商品を生み出してきた。


職場でも家でも、いつでも炊きたてが食べられると話題になった「おひとりさま用超高速弁当箱炊飯器」(6980円)

 例えば、一人分に最適な茶碗一杯分のご飯が最速14分で炊ける「おひとりさま用超高速弁当箱炊飯器」は、シリーズ17万台も売れた。


猛暑が追い風となり、サンコー史上最大のヒットになった「ネッククーラー」シリーズ

 最大のヒット商品となったのは、18年6月から展開している「ネッククーラー」シリーズ。累計100万台を突破し、サンコーの20年度の売り上げは44億円に。前年度比で250%アップと躍進した。

 これらの商品や企業の認知度を上げ、売り上げにつなげたのがメディア露出なのだという。えき氏は持ち前の明るい性格を生かし、努力を重ねて「メディアにとって使い勝手がいいキャラクター」を作り上げていったという。

 「メディア側に立ったときに、どんな人を使いたいかと考えたら、扱いやすい人柄でハキハキしゃべり、清潔感がある人だろうなと思います。僕はテレビに出る場合、テカらないようにメイクをしたり、手が写ったときにキレイに見えるよう爪を磨いたりしています。ヒゲ脱毛も始めました。

 商品名などが聞き取りやすいよう、昨年夏ごろから月2回のボイストレーニングにも通っています。テレビの場合は、カメラの台数や位置、動きなどを見ながら、使いやすい映像になるよう意識してしゃべっていますね」

 他にも、おもしろさを追求するためにSNSの大喜利ライブ企画に参加したり、番組で一緒になった芸人から学びを得たりもしているそうだ。思わず「タレントか」と突っ込みたくなるが、そうやって「安心して任せられる信頼」を積み重ねたからこそ、メディアからリピートされる存在になったのだろう。

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