2015年7月27日以前の記事
検索
インタビュー

キャンセル待ちが2500組! 都心の家族に「保育園留学」が人気のワケ全国9カ所で展開(3/5 ページ)

1〜3週間の間、子どもを移住先の保育園に通わせることができる「保育園留学」が好調だ。約9割の利用者が都心に住む家族で、自然環境や保育園の雰囲気が気に入ってリピートする人も多いという。同事業を展開するキッチハイク社にビジネスモデルや反響を聞いた。

Share
Tweet
LINE
Hatena
-

都心在住の家族に選ばれる理由

 保育園留学は、23年3月末時点で約200組の親子が利用しており、そのうち約9割は都心に住む家族だ。利用者の満足度は非常に高く、キッチハイク社のアンケートによれば、リピート希望率は95%にのぼる。現在は新年度の募集を開始したところだが、それまではキャンセル待ちが2500組に膨れ上がるほどの人気ぶりだったという。

 「都心のご家族に選ばれているのは、都心では少ない子どもが伸び伸びできる環境にあるのだろうと思います。利用者の多くは、現状の保育園に園庭がない、小さな公園で制限がある中で遊ばなければならない、自然が少ないといった子育ての悩みを持っています。

 一方、留学先の保育園は広々とした園庭があったり、すぐそばに森や海があったり、地域全体が子どもの遊び場のような環境なんです」


熊本県天草市の保育園には大きな木があり、開放的な雰囲気

夏場は園庭にある畑で野菜の収穫体験をしたり、冬場は近隣のスキー場でスキーをしたり、子どもに新しい体験をさせることもできる

 短期の滞在ではあるが、子どもが保育園になじめるよう事前に保護者と保育園の教員が面談を行い、情報共有をしたうえで受け入れるそうだ。保育園側にはあえて特別なことを要求せず、日常生活の中に留学児を迎え入れるよう依頼している。

 「僕らは日常の中に体験価値があると考えています。その子の性格や好きなことは事前に共有しつつ、日常生活に巻き込んでもらうことを大事にしています」

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る