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なぜfreeeが本屋を始めたのか 経営状況を”明け透け”にする「透明書店」何が新しいのか(2/5 ページ)

クラウド会計ソフトを展開するfreeeが子会社を設立し、書店経営に参入する。蔵前にオープンした「透明書店」は、月々の売り上げなどの経営状況から経営にまつわる施策や日々の出来事などを“明け透け”に公開する一風変わったコンセプトだ。どんな書店なのか。

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スモールビジネスを応援する本屋

 大江戸線・蔵前駅から徒歩1分に位置する「透明書店」。共同創業者の岡田悠氏は、「スモールビジネスに関わる人が、ちょっとした刺激をもらえるようなオープン(透明)な本屋がコンセプト」だと話した。


透明を感じさせるいくつもの仕掛けがあり、入り口はガラス張りで入りやすい雰囲気(提供:freee)

 こじんまりとした店内に3000冊の書籍を取りそろえる。そのうち2000冊は同店のコンセプトである「スモールビジネス」に関連した書籍、残り1000冊は小さな出版社や個人のリトルプレス(小規模出版)などの本を扱う。


可動式の本棚を採用し、日によってレイアウトが異なる仕掛けも(筆者撮影)

 「翻訳」「ライター」「デザイナー」など職業別の働き方を扱う本や、キャリアや経営にまつわる実用書、透明をテーマにした写真集など、選書にはこだわりを感じる。大型書店のようにベストセラーを並べても勝てないと考え、ここに来るからこそ出会える偶然性を大事にしているという。


店内奥の多目的スペースでは、クラゲのロゴを使ったTシャツなどのオリジナルグッズを販売(筆者撮影)

 店内奥には「不透明な部屋」と呼ばれる多目的スペースがある。本屋にとらわれない新たな取り組みをする目的で設置されたという。

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